MMD研究所は7月13日、「2023年マイナンバーカードに関する実態調査」の結果を発表した。同調査は6月22日~26日、18歳~69歳の男女5,000人を対象に、インターネットで実施した。

  • マイナンバーカードの現在の所有率

マイナンバーカードの所有について聞いたところ、73.8%が「持っている」、3.3%が「マイナンバーカードを持っていないが、現在申請中である」、13.4%が「マイナンバーカードを持っておらず、申請も行っていない」、1.1%が「マイナンバーカードを持っていたが返納した」と答えた。マイナンバーカードを申請したことがある割合(「現在所有」「現在申請中」「返納」の合計割合)は78.2%だった。

マイナンバーカードを所有すると回答した人に、マイナンバーカードの使用用途を聞くと、「マイナポイント申請」が53.0%と最も多く、次いで「本人確認書類(身分証明書)として使用」が26.1%、「住民票、印鑑証明書などの各種証明書をコンビニで取得」が25.3%だった。

  • マイナンバーカードの使用用途

スマホ用電子証明書搭載サービスについて尋ねると、認知(「知っており、内容を理解している」と「言葉を聞いたことがあるが、内容は知らない」の合算割合)は46.2%で、内容理解は17.8%だった。これを性年代別で見ると、認知度が高かったのは男性20代(56.6%)で、男性40代(51.1%)、男性10代(50.7%)という順になった。

  • スマホ用電子証明書搭載サービスの認知度

スマホ用電子証明書搭載サービスについて説明したうえで、利用意向を聞いたところ、41.8%が「利用したい」「やや利用したい」と答えた。性年代別で見ると、利用意向が高かったのは男性20代(58.1%)で、男性10代(56.0%)、男性30代(49.1%)と続いた。

  • スマホ用電子証明書搭載サービスの利用意向

現在の健康保険証を廃止し、「マイナ保険証」に一体化することについて尋ねると、24.9%が「賛成」「やや賛成」と答えた。

  • 「マイナ保険証」一体化について

マイナンバーカードを所有する人に、マイナンバーに関するトラブル経験について聞いたところ、89.3%が「トラブルは経験したことがない」、6.6%が「トラブルを経験したことがある」と答えた。トラブル経験者に経験したトラブルを聞くと、「機器のトラブル(読み取れないなど)」が11人、「該当者なしと表示された」が6人、「別人の情報が紐付けられていた、他の人の記録が閲覧可能になっていた」が5人だった。

  • マイナンバーに関するトラブル経験