クラレは7月10日、「将来就きたい職業」のアンケート調査の結果を発表した。調査は1月中旬~3月中旬、今春小学校を卒業し、同社運営の社会貢献活動「ランドセルは海を越えて」に協力した男の子373名、女の子447名を対象にインターネットで行われた。

  • 男の子の「将来就きたい職業」

    男の子の「将来就きたい職業」

男の子は、今年も「スポーツ選手」(18.0%)が1位を獲得。ポイントはやや減少したものの、相変わらず断トツのトップに。ジャンルの内訳は、野球(40.3%)がサッカー(25.4%)を3年ぶりに上回り、日米で歴史的な偉業を達成し、14年ぶりに世界一を奪還したサムライたちの姿が、子どもたちに大きな夢を与えたよう。

続いて、2位に「研究者」(7.0%)、3位には「ゲームクリエイター」(6.2%)がランクイン。特定の分野に深く興味を持っている子どもや、世界有数のゲーム大国で生まれ育った子どもたちの“大人になっても好きなものを追い続けたい”という願望が感じられる結果に。

また、大きくポイントを伸ばした「IT関係」(3.3%→5.1%)が4位にランクイン。中でも、小学校で必修科目となった影響からか「プログラマー」(約8割)の人気が高く、職業としての認知度や関心が高まっているよう。

以下、5位「建築家」、6位「エンジニア」、7位「医師」、8位「会社員」「教員」、10位「公務員」と続き、同率10位には、2021年・2022年ともに圏外だった「宇宙関係」(2.7%)が大きく順位・ポイントを伸ばしてランクインした。

  • 女の子の「将来就きたい職業」

    女の子の「将来就きたい職業」

女の子のランキングでは、1位「漫画家・イラストレーター」(8.3%)、2位「教員」(6.7%)、3位「医師」(5.8%)がTOP3に。

「漫画家・イラストレーター」の内訳を見ると、約7割が「イラストレーター」を志望しており、自分の描いた作品がウェブやゲーム、ミュージックビデオなどに使われ、多くの人に注目される日を夢見ている子が多いよう。また、同じ創作関連では、「作家・絵本作家」(3.1%)が過去最高の8位に躍進している。

「医師」に関しては男女ともに増加傾向にあり、特に女の子では順位・ポイントともに大幅アップ。コロナ禍で医師の働く姿を見る機会が増え、人々の命と健康を守る仕事に魅力を覚えた子がたくさんいるよう。一方、同じ医療職の「看護師」(5位)、「薬剤師」(11位)、「医療関係」(14位)は、昨年より順位・ポイントを下げた。

また、昨年14位だった「動物園・遊園地」(4.7%)が大きく順位を上げ、過去最高の4位に。内訳を見ると、「飼育員」や「トレーナー」といった回答が半分以上で、動物関連に興味を持っていることがうかがえた。