三井不動産は6月29日、「三井リンクラボ柏の葉1」内にアステラス製薬のオープンイノベーションの拠点「TME(Tumor MicroEnvironment、がん微小環境) imaging and interactive research for innovation」を10月に開設する事を発表した。
開設するのは、難治性がんにおいて課題となるがん微小環境に関する新たな知見の獲得ならびにそれをもとにしたイノベーションの創出を目指す拠点。
同ラボでは、クロスアポイントメント制度により、アステラス製薬のPrincipal Investigator(PI)を務める国立がん研究センター先端医療開発センター・共通研究開発分野の大橋紹宏ユニット長をはじめとする社内外の研究者が、議論を交わす場となる。
また、利用者においては米NanoString社の空間分子イメージャー「CosMx SMI」や米10x Genomics社の空間オミックス解析用システム「Xenium」、米RareCyte社の多重蛍光スキャナー「Orion」など、最先端の空間情報解析装置を利用可能とする予定とのこと。
同社では「三井リンクラボ オープンイノベーション支援プログラム」を提供し、同ラボに多くの研究者が集う仕掛けづくりを行うとともに、研究者に対して研究・事業サポートとコミュニケーション・ネットワークサポートを行っていくという。