ByteDance Lemon8チームは6月27日、「Z世代~ミレニアル世代 アフターコロナ美容意識変化&2023年下半期美容トレンド予測」を発表した。2021年12月1日~2022年5月31日、2022年12月1日~2023年5月31日にかけて、Lemon8ビューティー投稿の約11万件を分析・調査した。
アフターコロナの美容意識変化は、大きく分けて3つ。1点目は「眉メイクからリップメイク重視へ」。コロナ禍では「マスクメイク」が注目度の高いワードとなり、目元の印象が重要になるため、アイメイクや眉メイクに重点を置いた投稿が人気となった。その中でも眉は顔のイメージを決定づける重要なパーツであるためか、「抜け感の出る眉の書き方」や「眉の整え方」といった投稿が人気を集めた。
アフターコロナではマスクを取る機会が増えてきたことから、リップに重点を置くメイクやリップアイテムの紹介投稿が人気となった。コロナ禍ではマスクにつかないリップの投稿の需要が高かったが、今はツヤ感の出るリップや、リップをふっくら見せるためのメイクが注目されており、「粘膜リップ」というワードがバズワードになっている。全体的にコロナ禍よりもリップで主張するメイク、リップアイテムが人気の傾向にある。
2点目は「崩れないメイクからナチュ盛れメイクへ」。コロナ禍では「崩れないメイク」が人気となり、崩れないファンデーションやリップ等がトレンドコスメとなった。しかしアフターコロナではマスクを外す機会が増えたことにより、メイクに時間をかける人が増加。全体的にナチュラルでありながら、肌の透明感を重視し、より目元が華やな「ナチュラルだけど盛れる作り込みすぎないメイク」が人気になっている。
このような需要に合ったのが、SNSを中心に広まった人気韓国アイドルのメイクや、中国のインフルエンサーから生まれた「ワンホン(中国)メイク」だという。Lemon8では「純欲(じゅんよく)メイク」や「白湯(さゆ)メイク」など、中国で流行ったメイクをいち早く、多くのLemon8クリエイターが投稿し注目を集めた。
3点目は「守りから攻めの成分重視へ」。コロナ禍では毎日のマスク生活で肌荒れや乾燥で悩む人が増え、それが要因で健やかな肌を保つための基本的なスキンケアに重点を置いた「守りのケア」が増加した。肌をダメージや刺激から守る成分入りのスキンケアアイテムが人気となり、韓国コスメで話題となったCICA(シカ)入りのスキンケア商品は話題となった。
アフターコロナでは、マスクで隠れていた肌悩みが明るみになることから、スキンケアにより効果を求める「攻めの成分」入りの化粧品が人気になっている。特に、肌のキメを整えると言われているビタミンCやレチノールといった成分配合の化粧品が各メーカーから発売され、Lemon8内でも商品紹介投稿が人気となった。
2023年下半期美容トレンドは、「ワンホンメイク」「リバイバルメイク」「レチノール」が挙げられる。「ワンホンメイク」は、中国のインフルエンサーから生まれたメイクで2023年上半期も話題となった。ワンホンメイクはほとんどが「清純」でありながらも「盛れる」要素を兼ね備えており、常にバージョンアップされてSNSを通じて広がるため、下半期も人気は持続すると考えられるという。
「リバイバルメイク」は、現在SNSで活躍しているメイクアップアーティストから発信されるレトロでビンテージ感のある、60年代風のメイク。リップをメイクの重点に置き、色味は上質な深みのあるものを使用し、目元は光で飛ぶようなベージュカラーで艶感を出している。まつ毛はブラックのマスカラでナチュラルに、眉はふんわりとしっかりと仕上げるのが特徴。
アフターコロナではスキンケア効果を求めて「攻めの成分」が注目され、2023年下半期もその傾向は続く考えられる。その中でも注目されているのが肌にハリを与えると言われている「レチノール」。韓国コスメを中心に、「レチノール」を含むコスメが続々と発売されている。各社発表のベストコスメにも選ばれておおり、下半期はレチノール含有コスメから人気商品が誕生する可能性が高いという。