リクルートが運営するニュースサイト『SUUMOジャーナル(スーモジャーナル)』は6月20日、「東京駅まで電車で30分以内、シングル向け家賃相場が安い駅ランキング」を発表した。同調査は2022年4月~2023年3月、SUUMOに掲載されている東京駅まで電車で30分以内の駅から徒歩15分以内で、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)を対象に実施されたもの。

  • 東京駅まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング

1位は千葉県船橋市にあるJR京葉線「南船橋駅」(家賃相場は5万4,000円)だった。東京駅までは乗り換え0回、約30分で到着できる。船橋市のなかでも臨海部の埋め立て地に位置し、駅北側には船橋競馬場やショッピングモール、駅南側にはインテリア用品店のほかに2020年に誕生した一年中遊べるアイススケートリンクも存在する。駅の北側と南側両方に大規模団地があり、首都圏のベッドタウンとして機能しているエリアでもある。

南船橋駅の南口には2022年8月に駅前広場が誕生し、現在は広場周辺の市有地活用に向けた整備が進行中。今後数年間でさらなる発展が見込まれている街だという。

2位は、JR京葉線「葛西臨海公園駅」(家賃相場5万8,000円)だった。東京駅まではJR京葉線で5駅、所要時間はトップ15で最短の約13分。駅南側の臨海部は「葛西臨海公園」が広がり、駅北側には物流倉庫群が建ち並んでいる。物流倉庫の先にも都の中央卸売市場やゴルフ練習場があり、住宅街は駅から徒歩15分以上のエリアがメインになる。2021年には駅高架下に複合商業施設がオープンした。

3位は、JR京浜東北根岸線「蕨駅」(家賃相場は6万4,000円)だった。3駅隣の赤羽駅からJR上野東京ライン直通のJR高崎線に乗ると、計約29分で東京駅に到着する。駅がある埼玉県蕨市では、蕨駅周辺を「都市機能の核」と位置づけており、駅西口地区の再開発計画を進めている。

そのほか、7位のJR総武線「小岩駅」(家賃相場6万6,000円)は、隣の新小岩駅からJR総武線快速に乗り換えると計約19分で東京駅に到着する。高架駅の下側は地上1階、地下1階のショッピングセンターで、改札を挟んで千葉側エリアが2023年3月にリニューアルオープンした。

10位にはトップ15で唯一の神奈川県内の駅である、JR京浜東北・根岸線の「新子安駅」(6万7,000円)がランクイン。2駅隣の川崎駅に出てからJR東海道本線に乗り換えると計約30分で東京駅に到着する。川崎とは逆方面に乗車すると、約6分で横浜駅にアクセス可能。駅前広場の向かい側には京急本線京急新子安駅があり、2路線を利用することもできる。

10位には、都営新宿線「瑞江駅」(6万7,000円)も同額でランクインした。都営新宿線で馬喰横山駅に出て、そこから歩いて馬喰町駅に行き、JR総武線快速に乗り換えると東京駅までは計約30分で到着する。瑞江駅から都営新宿線1本で、神保町駅や市ヶ谷駅を経由して都内屈指の繁華街を抱える新宿駅まで約35分で行くこともできる。

※同調査において家賃は、調査期間内でSUUMOに掲載された賃貸物件の管理費を含む月額賃料から中央値を算出(3万円~18万円で設定)。所要時間は、「駅探」サービスを使用し、朝7時30分~9時の検索結果から算出(2023年4月24日時点)し、該当時間帯で一番早いものを表示した(乗換時間を含む)。