女優の石橋静河と畑芽育が、7月にスタートするテレビ朝日系ドラマ『ノッキンオン・ロックドドア』(毎週土曜23:00~)に出演することが1日、明らかになった。

  • 『ノッキンオン・ロックドドア』出演者=テレビ朝日提供

青崎有吾氏による同名タイトルのシリーズ小説を堤幸彦監督の手で映像化する同作は、松村北斗(SixTONES)×西畑大吾(なにわ男子)がドラマ初共演でW主演を務める本格ミステリードラマ。松村演じる「トリック=不可能(HOW)専門探偵」御殿場倒理と、西畑演じる「動機や理由=不可解(WHY)専門」片無氷雨が、微笑ましくもヒリヒリする人間ドラマを紡ぎながら、数々の難事件に挑んでいく。

ベルリン国際映画祭フォーラム部門入選作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(17年)でブルーリボン賞ほか多数の新人賞を受賞し、『大豆田とわ子と三人の元夫』(21年)、『東京ラブストーリー』(21年)、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(22年)など話題作に次々と出演してきた石橋は、警視庁刑事部捜査一課の刑事・穿地決(うがち・きまり)を演じる。勝ち気で口が悪く、男前な雰囲気が漂う穿地。現実主義で自らの出世を望む彼女は「謎が解けたら手柄は全部もらう」という打算的な条件のもと、大学時代のゼミ仲間でもある倒理&氷雨にこっそり事件現場を見せ、共に真相解明に挑んでいく。2人の闇深い過去とも接点が?

一方、畑は倒理&氷雨が経営する探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」でアルバイトをする女子高生・薬師寺薬子(やくしじ・くすりこ)を演じる。『99.9-刑事専門弁護士-』シリーズ(16~21年)、大河ドラマ『青天を衝け』、『ハコヅメ〜たたかう! 交番女子』、『プロミス・シンデレラ』(21年)、『純愛ディソナンス』(22年)、『Get Ready!』(23年)などに出演し、映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』(23年)ではヒロインを務めた畑が、今回は「小悪魔的な女子高生」役に挑戦。かわいらしいがどこか生意気であざとい言動で大人たちを翻弄していく。

2人のコメントは以下の通り。

■石橋静河(穿地決・役)

原作から膨らませる役のイメージと、脚本から膨らませる具体的な演技プランはまったく別物だと思っているので、私は普段からあえて原作は読まず、ドラマのベースとなる企画書や脚本からイメージを広げるようにしているんです。そんな中、今回の企画書を拝見したのですが、穿地決さんのキャラクターはすごく勝ち気。きっと頭の切れる人で、面白いキャラクターになるんじゃないかと感じ、ぜひ演じてみたいと思いました。きっとセリフの中には役柄的に難しい言葉もいっぱいあって大変でしょうけど(笑)、カチッとした中に人間味が出てくる役だと思うので、演じるのが楽しみです。

また、今回は刑事役なので、身体の使い方なども勇ましい感じになるんだろうなと想像しています。いつでも戦闘態勢で、いつでも走れるようなタフさがきっと必要かと思いますし、機敏な動きが求められる3カ月になりそう(笑)。真夏の撮影でもあるので、体力面にも気を配りながら頑張ります。

実は今回、時代劇『まんぞく まんぞく』(22年)でご一緒した畑芽育さん以外は、皆さん“はじめまして”の方ばかり。松村北斗さんと西畑大吾さんもきっと素敵な方なんじゃないかと想像しますし、皆さんとお会いするのが今から楽しみです。堤幸彦監督とも初めてご一緒させて頂くので、どんなリズムで現場が進んでいくのか、そしてどんな意外な一面を引き出していただけるのか……新発見がたくさんありそうで、期待は膨らむ一方です。 今回はそんな素敵なキャスト・スタッフの皆さんと一緒に、軽快なリズムでいろんな事件に挑んでいくことになりそう。ダークで大人な雰囲気も漂う作品になるのかな、と私自身も胸を躍らせています。皆さんと力を合わせ、原作ファンの方々にも面白がっていただけるよう頑張りますので、放送を楽しみにしていただけたら、うれしいです。

■畑芽育(薬師寺薬子・役)

原作の『ノッキンオン・ロックドドア』は単純な謎解き小説ではなく、驚くほどいろんな要素が組み合わさっていて、読み進めるのが楽しい小説。「これを生身の人間が演じたら、なお面白くなるだろうな!」と期待感で胸がいっぱいになりました。W主演の松村北斗さんと西畑大吾さん、そして私がすごく大好きな作品ばかり撮られている堤幸彦監督と、初めてご一緒できることも本当にうれしいです! 一度ご一緒させていただいた頼もしい先輩・石橋静河さんを頼りにしながら、全力でこの作品に挑んでいきたいです。

薬子ちゃんはすごくかわいらしい半面、どこか小生意気で、あざとさやズル賢さといった“大人びた一面”もちょっとある女子高生。そこがまた彼女特有のかわいらしさでもあるので、すごく演じ甲斐を覚えました。私自身はズケズケ人に物を言ってしまう、あまり計算高いタイプではないんですけど(笑)、大人たちの中でうまくやりこなす薬子ちゃんと、小さい頃から大人たちがたくさんいる芸能界でお仕事をしてきた自分の人間性には、少し一致する部分もあるのかな、と。そこをうまくすり合わせながら、キャラクター作りができたらいいなと思っています。原作では詳しく描かれていない外見や容姿についても、自分の中でイチから作り上げていくことが本当に楽しみで、今からワクワクしています。

今回は倒理さんや氷雨さんや穿地さん……周りの大人たちを翻弄する役。そういう役は初めてですし、先陣を切って掻き回すようなお芝居をしていきたい! 堤監督のムチャブリにも耐えられるよう(笑)、「何でも来い!」の姿勢で頑張りながら、劇中で松村さんと西畑さんを振り回していきたいです(笑)。今まで見せたことのない小悪魔的な表情やお芝居を届けたいと思っているので、ぜひ薬子ちゃんの振る舞いも目で追いながら、放送を楽しみにしていただけたら、うれしいです。