相鉄グループは27日、運輸業において2023年度、総額124億円(鉄道事業116億円・バス事業8億円)の設備投資を行うと発表した。鉄道事業(相模鉄道)では、相鉄・東急直通線用車両21000系を2編成導入(予定)し、計画していた全9編成の導入を完了させる。
21000系は、3月18日に開業した相鉄・東急直通線(相鉄新横浜線・東急新横浜線)用に導入された8両編成の車両で、東急線内は目黒線直通用として使用される。2023年度はさらに2編成の導入を予定しており、計画していた全9編成の導入が完了する。鉄道車両内における安全とセキュリティーの向上のため、車内への防犯カメラ設置も進めており、今年度は10000系6編成に設置予定となっている。
安全・安定輸送を確保するため、ホームドアの全駅設置に向けた整備工事も進めており、2023年度はいずみ中央駅、ゆめが丘駅、星川駅、天王町駅、西横浜駅、平沼橋駅、上星川駅、和田町駅の計8駅に順次設置する予定。各種保安設備の更新による安全性の向上も図る。サービス向上のため、「デザインブランドアッププロジェクト」の統一コンセプトにもとづく既存車両・駅舎等のリニューアルも引き続き実施する。
その他の工事として、踏切事故と交通渋滞を解消し、地域の一体化を図るため、鶴ケ峰駅を含む上下線約2.8kmを地下化により立体交差化する予定。海老名駅では、北口改札および中央改札2階部分の増設、生活支援施設の整備を実施するとともに、駅舎の建替えを実施する。ゆめが丘駅では駅周辺の開発に合わせ、駅舎のリニューアルを行う。