伊藤園は5月中旬より、日本電気(NEC)が開発した自動販売機(以下、自販機)で、顔認証により飲料の購入が可能となる「顔認証決済サービス」を先行導入する。
同社ではこれまで、「健康」に配慮した製品を充実させた「ウェルネス自販機」や、さまざまなキャッシュレス決済に対応した自販機など、ロケーションやニーズに対応した多様な自販機機種をラインアップしている。
顔認証技術は、利便性の高さと認証精度の向上により、オフィスや工場の入退室管理、パソコンやスマホの端末ログイン等における活用が急速に拡大している。今回、同社ではNECが開発した顔認証技術を活用した自販機における「顔認証決済サービス」を、自販機の付加価値の一つとして親和性が高いと考えられるロケーションへの提案を開始する。
「顔認証決済サービス」を導入した自販機は、スマートフォンを用いて事前に顔画像、クレジットカード情報、認証パスコード等を登録することで、自販機に取付けたタブレットのカメラを用いて顔認証決済が可能となる。財布、スマートフォンを持たずに「手ぶら」で飲料の購買ができる。
同社は、同サービスと親和性が高いと考えられるオフィス、工場、病院等のロケーションにおいて、この自販機を展開することで、「自販機による新たな付加価値」を提供することをめざす。