昨今、ヌン活という言葉が流行っており、午後の時間に贅沢なひと時を過ごす方が増えています。
ここでは、ヌン活の意味や人気の理由などの概要を説明します。
加えて、ヌン活の際、最適な服装やテーブルマナー、楽しむポイントなどを徹底解説しますので、ヌン活をこれから楽しみたい方はぜひ参考にしてください。
ヌン活とは
2022年ユーキャン新語・流行語大賞に「ヌン活」がノミネートされました。「ヌン活」は「アフタヌーンティー活動」を略した言葉です。
ホテルやカフェのアフタヌーンティを楽しむことを意味し、特に、高級ホテルの利用が若い女性の間で人気です。自分へのご褒美に、リッチで少し背伸びしたアフタヌーンティーを堪能します。
洗練された雰囲気とおしゃれなケーキやマカロン、和菓子など、お店によって異なるさまざまなアフタヌーンティーが話題です。
アフタヌーンティーのはじまり
アフタヌーンティーとはイギリスが発祥の伝統的な軽食の一つで、1840年頃の上流階級の喫茶習慣です。通常、紅茶と一緒に、スコーンやサンドイッチ、ケーキが3段に盛りつけられており、下段から上段に向かって食べることがマナーとされています。
日本では1980年代後半から流行り始め、1994年に「パークハイアット東京」のアフタヌーンティーをきっかけに、さまざまなホテルでアフタヌーンティーが提供され始めました。
ヌン活人気急上昇の理由
「ヌン活」が再ブレイクした背景には、いくつかの理由が考えられます。ここからは人気が上昇した3つの理由をご紹介します。
抜群のインスタ映え
アフタヌーンティーは、見栄えがおしゃれでインスタ映えするため、若い女性を中心にブームが再燃しています。ホテルごとにテーマの違うさまざまなアフタヌーンティーが用意されており、色鮮やかで見た目もかわいく人気のスポットです。
食べることがもったいないほどすてきなアフタヌーンティーは、つい写真を撮ってしまうでしょう。さらに、ハッシュタグをつけてSMSに投稿したり、検索されたりすることが、人気急上昇になった理由のひとつです。
コロナ禍における行動自粛要請
新型コロナウイルスの拡大によって、ホテル業界や飲食業界は行動範囲の制限や人数制限などで大きな打撃を受けました。多くの人が思うように旅行できず、プチ贅沢やリフレッシュがしにくくなりました。
そのような社会情勢の中、需要を伸ばしたのがホテルでのアフタヌーンティです。
普段ではなかなか手が出せなかった高級ホテルを楽しめる価格帯に「近場で気分転換したい」「贅沢気分を味わいたい」と思う利用者が増加し、コロナ禍を中心に再び人気が出ました。
カジュアルレストランやカフェでも提供
アフタヌーンティーは高級ホテルやレストランに多く見られるメニューです。しかし、コロナ禍をきっかけに、高級ホテルだけでなく身近な店舗でも提供されています。
高級ホテルやレストランより少しカジュアルなバー、カフェでも取り扱うようになり、以前よりアフタヌーンティーが身近になりました。また、高級ホテルと比較するとラフな服装で行けるため、学生の間でも人気を加速させました。
ヌン活の予算はどれくらい?
高級ホテルにおけるアフタヌーンティーの予算は、約5,000円~10,000円程です。サービス料が加算される場合もあります。
カフェでは約2,000円〜3,000円程で、5,000円以内におさまるお店が多いでしょう。ホテルと比較するとリーズナブルであり、ラフな服装で行けます。気軽に楽しみたい方には、カフェのアフタヌーンティーがおすすめです。
ヌン活にふさわしい服装
ヌン活を行う際に知っておきたいマナーが「服装」です。ホテルでのアフタヌーンティーなのか、カフェでのアフタヌーンティーなのかで服装が異なります。
TPOを考えたドレスコードでヌン活を楽しみましょう。
ホテル編
高級ホテルにおけるアフタヌーンティーのドレスコードは「スマートカジュアル」が主流とされています。スマートカジュアルとは、フォーマルほどカチッとしていませんが、きちんとしている服装のことです。
アフタヌーンティーは高級ホテル内のレストランを利用するため、マナーはレストランと同様です。女性は、ブラウスや落ち着きのある上品なワンピース、男性はジャケット、革靴の着用などが一般的でしょう。
優雅な雰囲気を演出するため、いつもよりおしゃれをすることがおすすめです。
カフェやレストラン編
ホテルのアフタヌーンティーと比べると、カジュアルな服装でよいでしょう。カフェのアフタヌーンティーには、基本的にドレスコードがありません。ただし、派手すぎる柄物や露出の多い服装はTPOに合っていないため避けた方が無難です。
ホテルのアフタヌーンティーと比べるとカジュアルにはなりますがが、アフタヌーンティーのテーマに合わせたコーディネートや、一緒に行く人とドレスコードを考えて楽しむことがおすすめです。
ヌン活のテーブルマナー
アフタヌーンティーには、イギリス発祥のテーブルマナーが存在します。ここからは、マナーについてご紹介します。ぜひご参考にお役立てください。
お料理に関するマナー
アフタヌーンティーは、3段の専用スタンドで提供されることが一般的です。下段はサンドイッチやクロワッサンの軽食、中段にはスコーンやクランベリーショートブレットなどのスイーツ、上段にはケーキやマカロンなどより華やかなスイーツが盛られています。
順番は、スタンドの下段から食べることがマナーです。またイギリスでは、紅茶を最初に飲み、最後にスパーリングワインやシャンパンを楽しむことが主流とのこと。
テーブルマナーを身に付けていると、上品で美しいアフタヌーンティーを楽しめます。
紅茶に関するマナー
紅茶は、スタッフに注いでもらうことがマナーです。ただし、スタッフがいない場合は自分でそそいでもマナー違反ではありません。
イギリスのポットは、ふたを手でおさえなくても片手で注げる仕様になっています。日本は急須の文化があるためふたをおさえてしまいがちですが、片手で注いだ方がスマートでしょう。
紅茶は、1杯目はストレート、ミルクやレモンを入れる場合は2杯目からが一般的です。
ヌン活の楽しむポイント
ヌン活は、ドレスやジャケットでおしゃれを楽しみ、いつもと違う空間で優雅な時間を過ごせます。
ここでは、ヌン活を楽しむポイントをご紹介します。
ラグジュアリーな空間を楽しむ
ヌン活では、普段の生活では味わえない非日常的な雰囲気や、ワンランク上のサービスを味わえます。また、普段と違う空間でふさわしいふるまいをすることも楽しみ方のひとつでしょう。
服装だけでなく、姿勢や飲食の仕方も美しく振る舞うことでより空間にマッチし、さらに非日常の雰囲気を味わえます。家族や友人と特別な日に訪れたり、リッチなおもてなしを楽しんだりしましょう。
紅茶の文化を楽しむ
イギリスは紅茶の文化です。紅茶の種類や味わいの変化を楽しむことはアフタヌーンティーの醍醐味といえるでしょう。
また、飲み方にもマナーがあります。ティーカップは親指・人差し指・中指の3本の指先でつまんで持ちます。しかし、不安定な場合はもう2本の指で支えても大丈夫です。こぼす可能性がある場合は指を通しても構いません。
カップを両手で持つことは「紅茶が冷めている」という意味があるため、カップもポットと同じように片手で扱うようにしましょう。
自宅でヌン活を楽しむ
アフタヌーンティーは自宅で楽しむことも可能です。お気に入りの食器やスイーツを揃えて、慣れた空間でリラックスしながら雰囲気を味わうことがおすすめです。
また、チャレンジしやすいレシピを自分で作ったり、スコーンに添えるジャムを探したり、サンドイッチに挟む具材を工夫したりと、さまざまな方法で楽しめます。
最近では、おうちヌン活用の商品も販売されています。普段より少しよい紅茶やスイーツを準備して、おうち時間を満喫しましょう。
東京・横浜のヌン活におすすめスポット3選
ここからは、都内周辺でおすすめの高級ホテルアフタヌーンティーをご紹介します。各ホテルでは季節限定のメニューもご用意されています。公式ホームページでもぜひチェックしてください。
ル・ジャルダン|ホテル椿山荘東京
ホテル椿山荘東京は、アフタヌーンティーの先駆けとして知られており、庭園のような緑豊かな空間が特徴です。季節を感じさせる果物やテーマに沿ったメニューが提供されています。
新しいメニューは約2ヶ月前から予約が可能となっているため、公式サイトをチェックすることがおすすめです。また、お茶で有名な「辻利兵衛本店」とのコラボ企画も毎年開催されており、非常に人気があります。
<店舗情報>
住所:〒112-8680 東京都文京区関口2-10-8
営業時間:10:00~22:00(ラストオーダー 21:00/お食事 20:30)
ザ・ロビーラウンジ|ザ・リッツ・カールトン東京
ザ・リッツ・カールトン東京の45階に位置するラウンジはメインロビーにあり、ピアノの生演奏が流れる素晴らしい空間です。
キッズアフタヌーンティーが用意されており、家族での来店も楽しめます。また、高級食材を使用しグレードアップしたメニューもあるため、特別な日の思い出作りにも最適です。
<店舗情報>
住所:〒107-6245 東京都港区赤坂9丁目7-1 東京ミッドタウン
営業時間:日~木 11:00~22:00 (ラストオーダー 21:30)
金曜・土用 11:00~23:00 (ラストオーダー お食事 22:00/お飲み物 22:30)
マリンブルー|ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル
マリンブルーは、インターコンチネンタルホテル内の2階のカフェ&バーです。日中は自然光がたっぷりと差し込み、明るく開放的な空間でコーヒーや紅茶、ホテル自慢のスイーツなどを楽しみながら、ゆったりとした時間をお過ごしいただけます。
また、17:30以降もアフタヌーンティーを利用できるプランもあります。
<店舗情報>
住所:〒220-8522 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1
営業時間:日~木曜・祝日 10:00~21:30(ラストオーダー)
金曜・土曜・祝前日 10:00~22:30(ラストオーダー)
※上記はフードのラストオーダー時間です。
ヌン活とは非日常気分を楽しむこと
ヌン活=アフタヌーンティー活動は高級ホテルだけでなく、身近なレストランやカフェでも楽しめます。初めての方は気軽に行けるお店からチャレンジすることがおすすめです。
ヌン活の醍醐味は「非日常を味わうこと」でしょう。いつもと違う雰囲気でおしゃれして優雅なひとときを味わってみましょう。