ウェザーニューズは4月11日、スギ・ヒノキ花粉の3月31日までの飛散状況と最新見解をまとめた「第五回花粉飛散傾向」を発表した。

  • 花粉の飛散状況(4月11日現在)

現在、九州~東北の広い範囲で花粉が飛散している。西日本や東海、関東ではスギ花粉の飛散がほぼ終了し、現在はヒノキ花粉の飛散が中心。特に中国四国から東海で多くのヒノキ花粉が飛散している。

一方、ヒノキ花粉の飛散量がもともと少ない北陸や東北では花粉の飛散は減少してきており、九州ではスギ花粉ヒノキ花粉ともに既にピークを越えた状況。北海道のシラカバ花粉はまだ飛散が始まっていないという。

今後、西日本や東日本における花粉の飛散量は徐々に減少し、あと一週間から10日程度で飛散のピークを越えると予想している。ピークを越えても4月中は飛散が続くため、花粉症対策は必要になるとのこと。

  • 今後の飛散予想:西・東日本の花粉飛散は来週にもピーク越え

北海道ではこれから、シラカバ花粉のシーズンを迎える。高温傾向の影響により、4月中旬以降各地で、シラカバ花粉が飛び始める見込み。飛散ピークは道南や道央で4月下旬から5月上旬、道北や道東では5月上旬から中旬で、ちょうどゴールデンウィークと飛散のピークが重なる可能性がある。5月下旬には飛散量は少なくなるとみている。

今年の2月は冬型の気圧配置になることが少なく、平均気温は西・東日本を中心に高かった。2月上旬に九州でスギ花粉の飛散が始まり、中旬にかけて飛散エリアが西・東日本太平洋側に拡大。飛散開始の時期はおおむね平年並(※1)だったが、強い寒気が居座った昨年と比べ、10日前後早まったエリアが多かった。

2月下旬になると西・東日本で本格飛散シーズンに突入し、東北南部でも花粉の飛散が開始。2月末以降は季節外れの暖かさが続き、東北北部では飛散が開始した。本格飛散は、平年よりも1週間~10日程度早くなった。

スマホアプリ「ウェザーニュース」で、花粉症の発症時期について調査したところ、55%が「早かった」と回答した。次いで「例年通り」(41%)、「遅かった」(4%)となっている。2022年と比べると「例年通り」「遅かった」という回答が減少し、「早かった」が大幅に増加した。

  • 花粉症、症状が出た時期は?(2023年)

ウェザーニューズ独自の花粉観測機「ポールンロボ」による観測では、3月末までの全国の花粉飛散量(※2)は、2022年の約2.6倍程度だった。東北北部など飛散量がおおむね昨年並のエリアもあるが、西日本の一部では飛散量が昨年の7倍前後に増えているエリアもある。東京都では飛散量が昨年の約2倍だった。

花粉の飛散量は主に昨夏の日照時間や気温、年ごとの飛散量の増減傾向に左右される。2022年の夏は北日本を中心に日照時間が平年をやや下回ったものの、平均気温は全国的に平年を大きく上回り、雄花の生長が促されたものと考えられる。また、飛散のピークを迎えた2月末から3月にかけて晴れて気温が高くなる日が多かったことも、飛散量の増加に影響したという。

花粉症の症状のつらさについて、スマホアプリ「ウェザーニュース」のユーザーから寄せられた症状報告を集計したところ、全エリアで昨年よりも「症状がつらい」と回答した人が多かった。特に、西日本や東北南部ではつらいという割合が10ポイント近く増加。飛散量が多かったことに加え、飛散開始やピーク時期が昨年より早かったことで、対策が間に合わず、つらいと感じる方が多かったと考えられる。

  • 花粉飛散量の累計と、花粉症の症状がつらい人の割合

毎日の飛散状況や飛散予報は、スマホアプリ「ウェザーニュース」やウェザーニュースウェブサイト「花粉Ch.」から確認できる。

※1 花粉飛散の平年:2013〜2022年の過去10年平均

※2 花粉観測機「ポールンロボ」の観測データを集計