女将塾は4月18日、新ホテル「恵那峡温泉ホテル ゆずり葉」を岐阜県恵那市にグランドオープンする。

  • 「恵那峡温泉ホテル ゆずり葉」外観

同ホテルは、かつて日本郵政により1月末まで営業していた「かんぽの宿恵那」を一新するもの。筆頭株主バローホールディングス(HD)をはじめとした地元企業12社が出資した新会社「恵那峡リンクス」がオーナーとなり、運営は全国にある旅館の直営、運営受託、コンサルティングを行う女将塾が担う。

"恵那峡で過ごす豊かな滞在"をコンセプトに、恵那市のある東美濃地区の特産や名産を活用していくほか、「かんぽの宿恵那」が親しまれてきた思いを大切にしつつ、恵那峡の景観を生かした新たな体験やおもてなしを提供を目指すとのこと。

立地は恵那峡周辺でも高台で、ロビーやレストランのほか全ての客室からパノラマのような景勝地恵那峡の景観が楽しめる。

客室にはシモンズ製のベッド、ネットフリックスなど視聴可能なスマートTV対応のテレビ、サロニア製のドライヤーなど一部備品を導入し、現代のライフスタイルに合わせた空間を提供していく。

  • 和モダンツインルーム

食事には「恵那峡の景観を通じて、四季を感じていただく」ことをテーマとした会席料理を用意。

春の献立では、恵那峡で桜が咲き誇る様子をイメージした前菜や、A5飛騨牛を使用した小なべ仕立て、のどぐろのライスペーパー揚げなど、季節折々の旬と地元岐阜の滋味が味わえる内容となっている。会場からは、桜の開花シーズンでは桜景色と恵那峡の景色も楽しめるとのこと。

  • 春会席前菜

2021年10月日本郵政は保有していた「かんぽの宿」全国33施設のうち32施設をマイステイズ・ホテル・マネジメント等計5社の民間会社へ売却することを発表。しかし、かんぽの宿恵那は恵那市が土地を寄付して建設された経緯があることから、一括売却から外し、買い取りに向けて協議が行われていた。2022年3月恵那市が設けた「かんぽの宿恵那活用検討委員会」から、恵那ならではの宿泊施設とするため、日本郵政から市を経由して地元資本の新会社「恵那峡リンクス」に売却することが提案され、2023年2月に行われた市議会議決を経て、恵那市が日本郵政から施設の土地と建物を買い取り、同額で恵那峡リンクスに売り渡すことが決定された。