旧車に特化した買取サービス「旧車王」を運営するカレント自動車は、「旧車乗りに聞く、旧車の花粉対策」に関するアンケートを実施した。

  • 旧車に興味のある男女126名を対象に、インターネット調査を実施

車庫から出さないのが最善の策?

日本気象協会の2023年 春の花粉飛散予測(第4回)によると、今年は全国的に例年を大きく上回る花粉飛散量が予測されており、花粉被害に悩むドライバーも多いかもしれない。

大量の花粉は花粉症の人にはもちろん、クルマにも悪影響を及ぼし、主に外装の汚れや塗装を傷めるなどの問題が考えられる。

そこで今回、旧車乗りが旧車に付着する花粉を気にしているのか、どんな対策を行っているのかなどの選択肢を用意して調査を実施。調査期間は、2023年3月16日〜3月26日。旧車に興味のある男女126名を対象にインターネットで調査した。

  • 旧車に付着する花粉を気にしたことがある人は、ほぼ半数に

旧車乗りに「旧車に付着する花粉について気にしたことがあるか」聞いてみると、「はい」と答えた割合が49.6%、「いいえ」が50.4%となった。ほぼ半数だがわずかに「いいえ」が多い。

次に、旧車に付着する花粉について「気にしない」と答えた人に、その理由を聞いた。

  • 花粉を気にしない理由は、「車庫から出さないから」が最多に

Q1で「いいえ」と答えた人にその理由を聞いてみると、最も多かった回答が「車庫から出さないから」で33.3%。次に多かった回答が「花粉が付着しているかわからないから」で30.6%だった。

車庫から出さないという意見が多いのは、もともと旧車に頻繁に乗ることがないからなのだろうか。車庫に保管されていれば花粉が付着することを防げるため、安心して花粉シーズンを乗り切ることができるということかもしれない。

また、花粉が付着しているかわからないという意見も多くあった。例えばボディが黒い車両だと花粉の付着がわかりやすいが、ボディの色によっては花粉が目視で確認しづらいものもあるため、少量の付着では気づけない場合がある。

その他の回答では「黄砂の方が目立つ」「気にしていない」などがあった。

  • 旧車の花粉対策は「こまめに水洗いをする」が4割以上に

Q1で「はい」と答えた人に旧車の花粉対策について聞くと、「こまめに水洗いをする」が42.7%で最も多く、次に多かった回答が「極力車庫から出さない」で18.3%という結果になった。

付着した花粉がシミになる前に水洗いすることで、クルマをきれいな状態に保つことができる。旧車乗りで花粉を気にしている人の多くが、まめにメンテナンスをしていることがうかがえる結果となった。

「極力車庫から出さない」という人も多かった。花粉の付着を避けるために乗る日を選んだり、花粉シーズンは旧車を出さないなど気をつけている人が多いのかもしれない。

3番目に多かった回答の「ボディカバーをかける」14.6%も、車庫に入れておくのと同様に花粉を付着させないための効果的な予防策となる。

  • 旧車に着いた花粉は、半数以上が「水で洗う」と回答

Q1で「はい」と答えた人に「旧車に着いた花粉をどのように落としているか」聞いてみると、半数以上の52.5%が「水で洗う」と回答した。

Q3の回答でも「こまめに水洗いをする」人が多かったように、水洗いなら手早くボディ表面の汚れを落とすことができ、きれいな状態を保つことができる。

次に多かった回答は「カーシャンプーを十分に泡立てて洗う」で16.3%だった。シャンプーを使えば洗浄力も高く、しっかりと泡を立てて優しく洗うことで汚れを落としやすくなる。花粉専用のシャンプーも販売されているので、使ってみるのもいいかもしれない。

「ハンディモップなどで落とす」は12.5%という結果に。ハンディモップなら出先でも手っ取り早く花粉を落とすことができ、手軽に花粉によるトラブルを軽減することができるだろう。

その他の回答には「門型の洗車機で洗う」「洗車時に簡単コーティング施工をする」などがあった。

今回の調査で、旧車への花粉の付着を気にしている旧車乗りは約半数ということがわかった。また、残り約半数の花粉の付着を気にしない理由は「車庫から出さないから」が最も多く、あまり頻繁に運転をしないことのある旧車ならではの保管方法からくることがわかる。

花粉対策と花粉の落とし方に関しては「水洗い」という回答が最も多く、花粉を付着させたままにしないためにこまめに行う人も多いようだ。

花粉の時期は特にボディのメンテナンスも欠かさず行う人が多いようで、愛車をきれいに保ちたいという気持ちが感じ取れる調査結果となった。