MBS・TBS系バラエティ番組『プレバト!!』(毎週木曜19:00~)の人気企画「俳句査定」で永世名人の称号を得た梅沢富美男の句集『句集 一人十色(いちにんといろ)』発売を記念した取材会が24日、都内で行われ、梅沢と俳句の師匠である夏井いつき氏が出席。取材会後半には、ダウンタウンの浜田雅功が花束を持ってサプライズ登場するシーンも見られた。

  • 左から夏井いつき、梅沢富美男、浜田雅功

2020年5月の番組内で句集発売を目指す企画が発表されてから3年。3月23日放送の「俳句査定」において、梅沢富美男永世名人がついに「傑作50句」を達成し、4月7日に句集を発売することになった。監修は、長年梅沢と楽しいバトルを繰り広げてきた夏井氏が務め、書籍内には梅沢との対談も掲載されている。

梅沢は「番組で俳句をやり出してから、まさか句集を出せるようになるなんて、本当に夢にも思っていなかった」としみじみ語り、「指導していただいたみなさんのおかげです」と感謝を述べる。

夏井氏は「習いごとに一生懸命な方。さんざんババア、ババアと言われましたが、こんなに真剣に学んでくださって感慨深いです。この年になってこんな態度のデカい弟子に出会うとは思いませんでしたが、句集としてはちゃんとした文芸作品になっている。そのことはしっかりと伝えてください」と作品の“質”の高さについて報道陣に念押しをした。

この3年間を振り返り、梅沢は「もうコロナが悪い。コロナになって僕の舞台が全部中止になってスケジュールが真っ白になった。そこから番組で毎週2句、予選があると4句も作らなければならなかった。それで50句できた」と大変だったが、新たな気づきもあったことを明かすと、夏井氏は「自分を貫き通したことを称えたい。できるようになると変わったことや自分とは違うことをしたくなるもの。でもまっとうにブレずに向き合う姿は、とても格好いい」と弟子へ温かい言葉をかける。

そして梅沢は「(夏井から)日本語ってこんなにきれいなものなんだなということを教わった」と言い、「女房の俳句を詠んだときに、バッサリとダメ出しされたときは『このクソババア』って思った」と悪態をつきつつも、「弟子なのでどこまでもついていきます」と語っていた。

また梅沢は夏井氏の頑なさにも賞賛を贈ると「先生は俳句のことしかしない。ここだけの話だけれど、2人でCMの話があったのですが、俳句じゃないからと断ったんです」と裏話を披露していた。

会見終了時には、『プレバト!!』番組MCの浜田が花束を持ってサプライズ登場。浜田は「番組卒業会見?」と笑いながらやってくると、富沢とがっちり握手し、出版を祝福する場面も見られた。

なお、3月30日には『プレバト!!春の3時間スペシャル』が放送される。俳句は、タイトル戦「春光戦」決勝。芸能界春の俳句王に輝くのは一体誰か? さらに廃校が決まった学校の黒板に思いを込めた絵を描く「黒板アート」と、1本の丸太からチェーンソーで豪快に切り出す「丸太アート」企画も行われる。