公文教育研究会は3月10日、「家庭学習についての調査」の結果を発表した。同調査は2022年12月、小学校1~3年生の子どもがいる世帯の母親1,000人、父親800人を対象に、インターネットで実施した。

  • 子どもの家での過ごし方「テレビを見る時間」

子どもの家での過ごし方を聞くと、1日の平均時間で「テレビを見る時間」は48分、「友だちの家で過ごす時間」は12.9分、「外(公園や広場など)で遊ぶ時間」は26.4分だった。

動画配信サービス(Netflix、Amazon Prime Video、Hulu、Disney+など)の視聴時間を尋ねたところ、1日の平均時間は24.3分となった。昨年度の調査結果(「全くない」57.5%、「2時間以上」2.0%)から「全くない」という回答が37.9%と減少するとともに、「2時間以上」の回答が5.3%と増加している。

  • 動画配信サービス(Netflix、Amazon Prime Video、Hulu、Disney+など)の視聴時間

小1~小3の子どもの家庭学習の頻度は、週平均「5.7日」、1日の平均学習時間は「31.8分」だった。昨年度の調査結果(週平均「5.7日」、平均学習時間「34.9分」)より、週平均学習時間が減少している。

  • 小1~小3の子どもの家庭学習の頻度

子どもについて気にかかっていることを聞くと、「子どもの友達関係」(35.0%)、「子どもの学校での様子」(33.9%)、「子どもの学校の成績(きちんと習得できているか)」(27.8%)がTOP3だった。

  • 子どもについて気にかかっていること

子どもが情報機器スキルをどのように習得したか尋ねると、53.5%が「学校の指導」、42.6%が「子どもが自力で習得した」と答えた。

親と子どもが情報機器を使い慣れているか聞くと、親全体で「子どもより情報機器を使い慣れている」との回答は55.2%、母親は51.9%、父親は58.5%だった。子どもの学年が上がると、「全体的に自分(保護者)の方が使い慣れている」「どちらかというと、自分(保護者)の方が使い慣れている」割合は減少している。

子どもの学習を見る際に実際行ったことを聞いたところ、「わが子の得意・不得意を把握している」(65.2%)が最も多く「家庭学習をする場所は親の目が届く場所にしている」(61.8%)、「子どもから質問を受けた時はすぐに見るようにしている」(60.8%)と続いた。

  • 子どもの学習を見る際に実際行ったこと

家庭学習において子どもの熱心さが変化・向上するきっかけとなっていることを聞くと、最も多かった回答は「自力で課題を解けるようになったから」(29.3%)だった。次いで「学校の成績(テストの結果など)がよくなったから」(23.5%)、「学校の先生の影響」(17.6%)となっている。

子どもの未来への希望を尋ねると、63.6%が「明るい希望を持っている」「まあ明るい希望を持っている」と答えた。「あまり明るい希望はもっていない」「まったく明るい希望を持っていない」は8.8%、「どちらでもない」は27.6%だった。

  • 子どもの未来への希望