秋田県北秋田市は、「令和4年度デジタル田園都市国家構想推進交付金」を活用した事業の一環として、世界文化遺産「伊勢堂岱遺跡」における下記3種のデジタルソリューションを、大日本印刷グループの協力の下で展開する。

キューブ型のインタフェースに集められた出土品の画像群は、出土した場所と、地層の深さを軸に構成されており、出土品同士の位置的なつながりや積み重ねられた歴史を視覚で感じられる。キューブの中から気になる出土品を選択すれば、その詳しい解説を閲覧することができる。また、関連キーワードで紐づけられた出土品同士からは、出土品への理解がさらに深まるという。

画面上で、指で操作して遺跡内を巡れる鑑賞システム。環状列石を積雪から守るために閉鎖される冬の間でも、自身のスマホやPCで、伊勢堂岱遺跡のバーチャル散策が可能となる。

また、現地では景観への配慮から説明看板などはないが、このシステムでは様々な情報が画面上にスポット表示されるため、見学だけでは得られない特徴などをより深く知ることができる。さらにドローンからの映像により、遺跡全体のスケール感や4つの環状列石が並ぶ珍しい景観も一望できる。

さらに、子どもから大人まで楽しめる、伊勢堂岱遺跡で出土された板状土偶を模したペーパークラフトを新たにラインアップ。縄文人が暮らしの中で作りだした土偶の独創的な造形を、ペーパークラフトを通して体感することができる。