エン・ジャパンは1月30日、「転職後の年収」に関する調査結果を発表した。調査は1月6日~13日、同社運営サイト「ミドルの転職」を利用するコンサルタント232名を対象にインターネットで行われた。

  • ミドル層の転職者の転職後の年収について

    ミドル層の転職者の転職後の年収について

まず、「ミドルの転職では、転職後に現在よりも年収が上がる人と下がる人では、どちらが多いですか?」と尋ねたところ、84%が「上がる人のほうが(どちらかと言うと)多い」と回答。また、新型コロナウイルス感染症流行前と比較したときの、ミドルの転職における転職後に年収が上がる人の割合については、コンサルタントの4割が「増加していると感じる」「どちらかと言うと増加していると感じる」と回答。

さらに、「今後、ミドル層の転職者の決定年収の平均は、どう変化すると思いますか?」と聞くと、47%が「上がると思う」と回答した。

  • 転職後の年収が上がる・下がる業種

    転職後の年収が上がる・下がる業種

次に、どのようなケースで転職後に年収が上がることが多いかを尋ねたところ、「採用難易度が高いポジションへの転職」(56%)、「業績好調な業界への転職」(53%)、「役職が上がる転職」(43%)が上位に。

また、転職後に年収が上がるミドルの特徴を伺うと、年代は「40代前半」(75%)や「35歳後半」(73%)。業種では、1位「IT・インターネット」(54%)、2位「メーカー」(38%)、3位「コンサルティング」(34%)、職種は、1位「経営・経営企画・事業企画系」(46%)、2位「技術系(IT・Web・通信系)」(35%)、3位「営業・マーケティング系」(34%)となり、コロナ禍によりDX化が加速し、引き続き市場において、関連する人材が求められていることがわかった。

一方、年収が下がるケースは「大手企業から中小企業への転職」(47%)、「役職が下がる転職」(47%)、「ベース給与が下がる異業種への転職」(46%)など。転職後に年収が下がるミドルの特徴は、年代では「50代」以降、業種は「メーカー」(39%)や「流通・小売・サービス」(37%)、職種は「事務・管理系」(44%)や「営業・マーケティング」(33%)となった。