角川文化振興財団は、角川武蔵野ミュージアム1階のグランドギャラリーにて、タグチアートコレクション展「タグコレ 現代アートはわからんね」を開催する。期間は2月4日~5月7日で、2月分のチケットは2023年1月17日13時より発売する。
現代アートとまったく縁のなかった昭和のビジネスマン、田口弘氏。彼がいかに現代アートに出会い、引き込まれていったのか。本展覧会は、アートとの出会いで経験した驚きや発見などを「タグチアートコレクション」(以下、タグコレ)および「ミスミコレクション」の作品を通して追体験ができる。作品をコレクションしていくのは「スキ! 」という思いからだけではなく、さまざまな理由がある。そして、実際に作品を買うときのワクワク、ドキドキ感はコレクターの醍醐味。そのようなコレクションの舞台裏も紹介する。
本展はタグコレの作品を通して、「わからないなぁ」と現代アートを敬遠してきた人たちに、その距離を縮めてもらう展覧会。同時にタグコレは世界の最先端の本格的なアートコレクションでもあり、既に現代アートのファンの方にはいつもとは違った角度から楽しめる内容にもなっている。
Episode1.未知との遭遇
田口弘氏と現代アートとの出会いは、まさに「未知との遭遇」。「現代アートはわからんね……」そんなことをつぶやきながら、アートに惹かれ集めた作品を紹介する。
Episode2.コレクションは広がる
好きな作品のアート界での位置づけやバックグラウンドを知ることで、次に見るべき作品や作家が見えてくる。その手助けをしてくれる、重要な存在がアドバイザー。アドバイザーとの二人三脚でタグコレがどのように発展していったのかを観覧できる。
Episode3.作品を買うということ
多くの人たちが欲しがる作品はお金があっても買えない。そして作家やギャラリーは、高く買ってくれることよりも、良いところに買ってもらいたい。コレクション作品とあわせて、売り手優位のこの世界で良い作品を手に入れるための苦労話を紹介する。
Episode4.アートは変わる、世代も変わる
アートは常に変化し続けている。今では多くの現代アートが、貧困や差別、暴力など社会の様々な課題をテーマとしている。タグコレは、父から娘にバトンタッチされ、その内容を少しずつ変化させると同時に、アートの世界の変化を映し出してもいる。
Episode5.作品はみんなのもの
いろいろな美術館に作品を貸し出したり、学校の体育館で展覧会を行ったり、作品のカードゲームを作ってみたりといった、現代アートを見てほしい、楽しんでほしい、それがタグコレ。見ている人が主役となる。
期間は2月4日から5月7日まで(休館日:第1・3・5火曜日)、時間は日~木10:00~18:00/金・土10:00~21:00(最終入館:閉館30分前)。チケットのオンライン購入は、一般(大学生以上)1,800円、中高生1,300円。当日窓口購入は、一般(大学生以上)2,000円、中高生1,500円。保護者同伴の小学生・未就学児は無料。(保護者1人につき小学生2人まで無料で入場可)