ジブラルタ生命保険は12月22日、「おひとりさまに関する調査2022」の結果を発表した。調査は10月27日~11月9日、20歳~69歳の未婚男女4,700名(有効回答から、各都道府県で男女・年代が均等になるように抽出)を対象にインターネットで行われた。

  • おひとりさまの生活満足度

    おひとりさまの生活満足度

現在の生活に満足しているか聞いたところ、52.0%が「非常に満足している」「どちらかといえば満足している」と回答。「満足していない(全く+どちらかといえば)」人は48.0%と、ほぼ拮抗する結果に。

  • おひとりさまの生活満足度(男女・都道府県別)

    おひとりさまの生活満足度(男女・都道府県別)

性年代別にみると、現在の生活に満足している人の割合は、男女とも20代(男性61.9%、女性63.4%)が最も高く、他方、最も低くなったのは40代男性で39.6%。男女・都道府県別にみると、男性では「奈良県」と「大分県」(いずれも62.0%)、女性では「福井県」と「福岡県」(いずれも68.0%)が最も高い結果となった。

そこで、“独身でいることの良さ”を実感したエピソードを聞いたところ、「急に遊びの約束が入ったときに、自分だけの都合で時間を使えたのは良かった」「拘束されることがなく、基本的に自分の時間があるのを実感したとき」「思い立ったときにすぐ旅行に行くことができたのは良かった」など、自由に時間を使ったり旅行に行けたときなどに、独身でいることの利点を感じた人が多いよう。

また、「結婚した友人から結婚生活の愚痴を聞いたとき」「義実家との問題を見聞きしたときは、義実家のない立場で良かったと思った」など、結婚生活に対する不満や夫婦喧嘩、さらには嫁・姑問題に関する話を見聞きしたときなどに、独身の良さを実感する人も。

一方、“独身ならではの苦労”を実感したエピソードを聞くと、「具合が悪いときに、介抱してくれる人が誰もいないのはつらかった」「コロナにかかったとき、1人で過ごすのがつらかった」「入院するとき自分で準備をすべてしないといけなかったのは大変だった」など、自分が病気になった時のエピソードが多く寄せられる結果に。

また、「外食のとき、1人だと寂しい」「1人で出かけると入りにくい施設がいろいろある」「学生時代の友人達と集まると、周りが既婚者ばかりのため話題の中心が子育ての話になり肩身が狭い」「兄弟が全員結婚しているため、親戚の集まりで肩身が狭い思いをした」といった声も。“おひとりさま”だとシチュエーションや場所によっては寂しさを感じたり肩身が狭い思いをしたりすることがあるよう。

その他、「クリスマスやお正月のときはいつも寂しさを感じる」「いくつになっても独身の理由をしつこく聞かれる」「独身だからと仕事の休みが取りにくかったり、仕事をおしつけられたりすることがある」「親が急に亡くなったとき、1人で悲しみや寂しさに耐えなければいけないのはつらかった」といった声も寄せられた。

  • “おひとりさまあるある”について

    “おひとりさまあるある”について

次に、ひとりでの行動・くらしに関して、自身にあてはまることがある特徴・経験・振る舞いを聞いたところ、「ふと将来が不安になることがある」(39.5%)が最も高く、次いで「体調を崩したときは隣に誰かいてほしいと思う」(28.4%)、「つい無駄遣いをしてしまう」(28.1%)、「よく独り言を言う」(22.1%)、「既婚者の友達と疎遠になる」(21.0%)、「一言も発せずに終わる日がある」(20.2%)、「どんどん自炊をしなくなる」(15.6%)という結果に。

男女別にみると、女性では「地震や台風のときは隣に誰かいてほしいと思う」が22.8%と、男性(7.7%)と比べて15ポイント以上高く、女性では、“結婚=幸せ”ではないと思う人の割合や結婚しないと思う人の割合が男性と比べて高い傾向に。結婚や結婚制度、結婚生活に対し消極的な姿勢や考えでいながらも、たとえば自然災害発生時など日常が脅かされるときには、ひとりでいるのは心細く感じ誰かにそばにいてほしいと思う女性が多いことがうかがえる結果となった。