コロナ禍を経てお出かけムードが再来し、「外に着ていける服がない」と気付いた人もいるのでは。MNインターファッションの2023年秋冬向け展示会で、ビジネスパーソン向きのファッションアイテムを探った。
アライドフェザーアンドダウンに注目
MNインターファッションは、日鉄物産の繊維事業と三井物産アイ・ファッションの事業統合により誕生した会社。
同社が展開するさまざまなブランドのうち、ダウンウェアブランド「ALLIED FEATHER + DOWN(アライドフェザーアンドダウン)」にまず注目したい。
アライドフェザーアンドダウンは、アメリカ・カリフォルニアで創業。パタゴニアなどのアウトドアウェア、ファッション、寝具などの良質のダウンをOEM供給する企業が立ち上げたダウンブランド。2021年に自前のダウンウェアブランドとしてブランドローンチし、今年で2シーズン目となる。
知っているようで意外と知らないダウン
ところで、ダウンとは? 意外と詳しいことを知らない人もいるかもしれない。おさらいしてみよう。
ダウンとは、鳥の羽毛である。鳥にはさまざまな種類があるが、ガチョウ(グース)やアヒル(ダック)などの水辺に生息する水鳥の羽毛が使われる。さらに、水鳥の羽毛には羽根(フェザー)と綿羽(わたばね、ダウン)がある。
ダウンの品質は、この混合率や水鳥の種類などにより評価される。また、最近では、30g当たりの体積を立方インチ(2.54cm立方)で表すフィルパワー(かさ高性)という評価方法がある。
「550フィルパワー以上で良質」といわれる中、アライドフェザーアンドダウンは800、900といった高い数値まで取り扱えるほどの技術力を持っているという。
それから、鳥という生き物の羽毛を扱う以上、動物愛護への配慮は重要だ。その点、同社のダウンは、健全な飼育環境と化学物質の管理を徹底した契約農場で育った水鳥から調達している。
また、サプライチェーン(調達網)にもサステナビリティを求め、第三者機関による厳格な動物愛護規定にも対応。商品タグのQRコードを読み取ると、「トラック・マイ・ダウン」というプログラムで、そのダウン素材がどのように調達されたものか確認できる。
イケメンすぎるダウンジャケット
アライドフェザーアンドダウンでは、さまざまなシーンに合わせてデザインを行っている。コロナ禍でテレワークが推進され、今も自宅を仕事場にしている人もいるだろう。
在宅でも外出でも、使い勝手の良さそうなものとして紹介してもらったのがこちら。
「在宅勤務でも、ずっとエアコンをつけっぱなしというのも難しいと思います。そこで、ちょっと寒いときでもこれを羽織っていればとても暖かく過ごせます。軽くて通気性がいいのに、保温性が高く、着ていてとにかく気持ちいいんですよ。中は半袖でも十分かと思います」とのこと。
続いて、こちら。表面はさりげないツヤ感があり、生地のハリやコシがあり上品だ。ステッチを極力省き、フロントファスナーはコンシール(隠し)タイプを採用。すっきりめのシルエットなのに、しっかりダウンが入っているので保温性も良好。
「生地はシワになりにくいので、たたんで付属のスタッフサック(収納袋)に入れればかなりコンパクトになります。出張や旅行に持っていくほか、職場にかさばる荷物が置けない方にも良さそうです。かなり、イケメン度の高いアイテムかと思います」。