チャンス・フォー・チルドレンは12月15日、子どもの学校外での「体験活動(習い事やクラブ活動、自然体験や文化的体験等)」に関する調査結果を発表した。調査は10月12日~14日、小学生の子を持つ保護者2,097名を対象にインターネットで行われた。

  • 学校外の体験機会について

    学校外の体験機会について

学校外で行う体験活動(習い事やクラブ活動、自然体験や文化的体験等)への参加状況について調べたところ、低所得世帯「300万円未満」の子どもの約3人に1人(29.9%)が、1年を通じて何もしていないことが明らかに。世帯年収「600万円以上」(11.3%)の家庭と比較すると、2.6倍の差が生じていることがわかった。

また、学校外での体験活動をさせてあげられなかった理由を聞くと、世帯年収が低い家庭ほど「経済的理由」が多く、世帯年収「300万円未満」の層では56.3%と半数を超えた。

  • 物価高騰による子どもの学校外の体験機会への影響

    物価高騰による子どもの学校外の体験機会への影響

続いて、物価高騰による子どもの学校外の体験機会への影響を調査した結果、低所得世帯の約2人に1人(50.6%)が、体験機会が「減少した」又は「減少する可能性がある」と回答。

また、保護者が小学生の頃に行っていた体験について調査したところ、現在の世帯年収が低い家庭の保護者ほど、小学生の頃に学校外の体験活動を何もしていなかった割合が高いことが明らかに。自由回答には、「母子家庭のため、周りの友達と同じように色々な習い事をさせてあげることができず悔しい」「海水浴や旅行に行きたがっていたが、コロナ感染で仕事を休む日があったりで、休暇もとりづらく、経済的にも余裕がなかった」といった声が寄せられた。