No Companyは12月12日、「Z世代の注目企業」200社を発表した。調査は2021年10月1日〜2022年9月30日の1年間に、SNS(Twitter、Facebook)上でZ世代などの生活者が、「いいね」や「リツイート」「シェア」「コメント」などのアクションをした総量を計測したもの。
エンゲージメント量が10,000を超えたのは、「伊藤忠商事」と「カバー」の2社。次いで、「フォースタートアップス」「キリンホールディングス」「サイボウズ」「グーグル」「heart relation」「アクセンチュア」「ランサーズ」が5,000〜9,999エンゲージメントで続いた。
特にエンゲージメント量が高かった記事としては、「サイボウズ」の20代の若手社員が企業の経営層を相手に「協業」の交渉をするなど、裁量の大きな仕事に取り組む様子を紹介したインタビュー記事(2021年12月頃)や、「フォースタートアップス」で活躍する若手社員の入社理由を紹介した記事(2022年5月頃)など、社員個人のストーリーやキャリアにフォーカスした記事。
また、2022年3月には、「メタバースジャパン」の会社設立に関する記事が注目を集め、2021年11月には、「カバー」社の事業戦略やミッションに関する記事が大きな話題になるなど、Web 3.0やメタバースなど、Z世代が自身の生活のなかで身近に感じる最新技術やサービスに注目しており、新しい産業を牽引するような企業への就職に関心が高いことがうかがえた。
さらに、2022年2月には、「ドズル」が発表した、3か月に1回5,000円まで社員の食事代をサポートする制度(ドズル社イーツ)が話題に。エンターテインメント企業としての遊び心とコロナ禍で社員の家族にも喜ばれるサービスにしたいという思いに共感の声が多数寄せられた。
また、法人向け支出管理SaaSなどを提供する「LayerX」では、大学生正社員へのインタビュー記事に注目が集まり、働き方が多様化していく中で、自分の価値観にあった選択ができる企業に就職したいと考える学生が増えていることが読み取れた。