国産スニーカーブランド「blueover(ブルーオーバー)」は12月3日12:00より、昨年完売した「みんなのマイキー」の先行予約販売を開始する。
「みんなのマイキー」は、昨年話題となったソール交換可能なスニーカー。今回はブランドの定番素材であるベロアに変更し、新たに4色を販売する。
2021年、ブランド設立10年を迎え、ユーザーの要望から生まれたモデル。ブランド定番の「マイキー」をベースに最も要望が多かった「ソール交換」が出来るように靴の底付けの製法を変えてリリース。ラジオや雑誌など数多くのメディアに取り上げられ話題となった。
発売と同時に数々のラジオ、雑誌メディアに取り上げられ、発売1カ月を待たずに完売となった。今回の発売には、前回要望が多かったレディースサイズを追加し、素材とカラーも定番モデルのマイキーと同じものを用意。そして先行予約特典として本体素材と同色のシューレースも付属する。
スニーカーの多くはセメンテッド製法と呼ばれる方法で、アッパーとソールを接着材で張り合わせるのが一般的とされている。その場合、ソールが削れていくと破棄しなければならない(ソールを交換しようとすると、接着をはがすときにアッパーが破損して履けなくなることがある)。
しかし「みんなのマイキー」は、紳士靴などに見られるマッケイ製法を採用。これはアッパーとソールを接着材で張り合わせるのではなく、「あいなか」と呼ばれる板状のパーツをアッパーと縫い合わせ、そこにソールを張り合わせるという手法だ。
この場合、ソールが削れたとき、「あいなか」とソールをはがしさえすれば、アッパーにダメージを与えずに済むので、あいなかが破損しない限り、ソール交換ができる。だが、この手法はセメンテッド製法にくらべて生産性も悪く、コストも高くなってしまうため、スニーカーでは採用されていない。
これまでスニーカーは消耗品として認知されており、ソールの交換に関しては「出来る」という考え方はなかった。また、量産品の観点からみても、ソール交換は非効率な作業となる。
だが同社では、ユーザーからの要望、そしてサスティナブルの面からも破棄ではなく、長く履き続けられることを大事としているブランド理念からも、ソールが交換できるスニーカーは必要だと考え、「みんなのマイキー」を作り上げた。革靴やブーツのように「履きこむ、なじむ、育てる」といった、手沢を重ね、味わえるようなスニーカーを作り上げたいと考えているという。
「みんなのマイキー」で使われているラストは日本人の足の形に合わせた設計をしている。10年店舗で販売し続けて見えてきたことは、今の日本人は過去から常識とされた「幅広甲高」の足の形はあくまで過去であり、現代では「幅広であるが、甲は普通の高さ」であるということ。
そしてblueoverが作りあげたラストは「幅広甲中」で設計されている。そして「立つ、歩く」動作をするときに快適であるために、前足部分はゆったりと、甲と踵はしっかりホールドするという考えで靴を作り続けている。
blueoverは10年続けているスニーカーブランドだが、大規模の工場では生産せず、地域の工場で昔ながらの製造方法で少量生産を行っている。そしてこれらはすべて、人の手によって作り続けられてきた。だが、これからの10年は国内製造業の抱える課題が表面化する。
blueoverはその解決に向けて、持続可能な製靴産業の体制を見つけていくことを目標に活動していくという。「みんなのマイキー」は名前のとおり、つくる人、つかう人、考える人。同社では、「みんなで作り上げた一足であり、これからのブランドの目指すメッセージでもあると考えています」とコメントしている。
■商品概要
モデル名:みんなのマイキー
価格: 27,500円
素材: ベロア
サイズ: 22.5cm/23.5cm/24.5cm/25.5cm/26.5cm/27.5cm/28.5cm
色展開: 4色(トープ/ブラック/ネイビー/キャメル)
製品ページ: https://blueover.jp/products/minnano_mikey
先行予約販売先:
オンラインストア
ブルーオーバー: https://blueover.jp/
実店舗:
「ストラクト」
時間: 12:00〜20:00(火曜・水曜定休)
場所: 大阪府大阪市西区京町堀2-3-4 サンヤマトビル1F struct
確認事項:
・受注開始日時: 12月3日 12:00〜(オンライン、実店舗)
・予約特典として、本体素材と同色のシューレース付属
・初回生産数がきまっており、受注が生産数量を上回ると提供が次回生産分となる。
・提供は受注順となり、初回分は1月末提供、二回目生産分は3月末を予定している。