秋になると、気になるのがお肌の乾燥。クリームやオイルなど、お肌の乾燥をケアするアイテムはいろいろありますが、約140年の歴史を持つ「ヴァセリン」は、赤ちゃんにも使えるほど肌に優しい万能保湿オイルとして、世界90カ国で親しまれています。
今回はこの「ヴァセリン」と、ドラッグストアで販売されている「ワセリン」との違いや、効果的な使い方、さらにさまざまなヴァセリン・アイテムについてご紹介!
ワセリンとヴァセリン、何が違う?
ドラッグストアや薬局で販売されている「ヴァセリン」と「ワセリン」。ヴァセリンは化粧品コーナーで、ワセリンは医薬品の棚に並んでいます。2つとも名前が似ていますが、どのような違いがあるのでしょうか。
実はどちらも、成分は同じ「ワセリン」。ワセリンは、石油を高純度に精製して作られたもので、皮膚に塗ると表面を薄くコーティングして角質層の水分蒸発を防ぎ、肌のうるおいを逃さないという働きがあります。それだけでなく、お肌を守る保護膜としての効果も!
原料が石油と聞くと、肌に使用するのは大丈夫なのか心配になる人もいるかもしれませんが、もともと石油は天然由来の成分。精製を重ねて不純物を取り除いているため、赤ちゃんから大人まで安心して使うことができます。
1870年にアメリカで誕生した「ヴァセリン」は、ユニリーバ社のブランド名。一方、医薬品の棚に並ぶワセリンは、「白色ワセリン」として、さまざまな薬品メーカーから販売されています。
どちらも成分は同じ「ワセリン」ですが、内容量や容器の形状(ボトルタイプ、チューブタイプ)などが若干異なります。「ヴァセリン ピュアスキンジェリー」は、持ち運びに便利な40g入りから、大容量の200g入りまで3タイプをラインナップしています。
「ヴァセリンピュアスキンジェリー」の効果的な使い方は?
「ヴァセリンピュアスキンジェリー」は、皮膚の表面をピュアスキンジェリーがコーティング。薄いバリアで水分が皮膚から蒸発するのを防ぎます。その保湿力は、木の葉にヴァセリンを塗布しておくと、放置したままでもみずみずしさが失われないと言われているほど。
気を付けたいのは、お肌の表面に留まり、角質層からの水分蒸発を防ぐ効果はありますが、ヴァセリン自体に保水効果はないということ。洗顔後にヴァセリンだけ使っても、十分な効果は感じられないかもしれません。効果的に使うためには、化粧水や美容液などでたっぷりお肌に水分を与えてから、ヴァセリンを塗ることがポイント。少量を手に取り、手で温めてから使うと少量でもよく伸びますよ。
無臭で保存料や着色料不使用なヴァセリンは、カサつきが気になる顔のほか、全身のボディケアにも使えます。次はヴァセリンのさまざまな使い方についてご紹介します。
・離乳食時の赤ちゃんの口まわりのケアに
アレルギー反応は、乾燥など荒れた肌からアレルゲンが体内に入ることで起こります。食事前にヴァセリンを口周りに塗っておけば、食べ物の刺激から赤ちゃんを守ってくれます。
・妊娠中の肌や授乳の乳頭ケア
妊娠中の肌ケアにもヴァセリンは大活躍。大きくなるおなかに塗れば、妊娠線予防にも。授乳によって痛みや傷を感じた乳首に塗れば、乳頭を保湿・保護することができます。
・手荒れやあかぎれのケアに
ひびやあかぎれ、手荒れがひどい時は、夜にヴァセリンを使用したナイトパックを試してみては? ハンドクリームの後にヴァセリンを塗り、手袋をして一晩集中ケアします。
・ネイルケアに
爪先の乾燥にも、ヴァセリンは効果を発揮します。爪の根元や甘皮にヴァセリンを塗ってネイルケアをしてみましょう。
・まとめ髪用のヘアケアアイテムに
ヘアケアにも使えるヴァセリン。ヘアクリームとして使うほか、まとめ髪を作るときに使えば、おくれ毛やアホ毛を防ぐことができます。
・ポイントメイク落としに
実はクレンジングとしても使えるヴァセリン。落ちにくいアイメイクも、肌を保湿しながら優しくオフすることができます。
・ピアス装着の潤滑油として
ピアスホールが塞がったとき、ピアスとホールの両方に塗ってみましょう。潤滑油代わりとなり、装着しやすくなります。
・キャンプ時の着火剤代わりに
意外なところでは、アウトドアでも活躍するヴァセリン。コットンにしみこませて火をつけると キャンプ時の着火剤としても使えます。
顔だけでなく、全身に使えるヴァセリン。大容量タイプをストックしておけば、いろいろな使い方ができますね。
まだまだある! ヴァセリンの保湿アイテム
「ヴァセリンピュアスキンジェリー」だけでも、全身のスキンケアに使えますが、ユニリーバでは、肌タイプ(普通肌~超乾燥肌)や、手・唇・ボディなど、ケアしたい箇所にぴったりの成分を配合したスキンケアアイテムも多数ラインナップしています。
唇ぷるんのリップケアに
・ヴァセリン リップ オリジナル(468円)
唇のうるおいを守る濃密なリップバーム。うるおった滑らかな唇に導きます。3.5dmのミニタイプなので、携帯にも便利。
・ヴァセリン リップ ロージーリップス(468円)
ヴァセリン リップ オリジナルの濃密さはそのままに、唇をほんのりピンクに見せてくれるリップバーム。
・ヴァセリン ペトロリュームジェリー リップ(312円)
「ヴァセリン ペトロリュームジェリー」から生まれたリップクリーム。使いやすいチューブタイプです。
しっとり肌に導くボディケアアイテム
・ヴァセリン エクストリームリー ドライスキンケア ボディクリーム(1,078円)
乾燥肌や超乾燥肌の人に向けたボディクリーム。しっとりした肌が1日中持続します。
・ヴァセリン アドバンスドリペア ボディローション(200ml/566円、400ml/968円)
普通肌から乾燥肌の人に向けたボディローションです。肌にうるおいをしっかり閉じ込めるのに、べたつきません。200mlと400mlの2タイプ。
その他にも、ハンドクリームや高保湿タイプのボディローションなどもラインナップしています。
寒さ本番を迎える前に、「ヴァセリン」で乾燥対策を
空気が乾燥し、冷たい風でお肌の乾燥も失われる秋冬には、汎用性が高い「ヴァセリンピュアスキンジェリー」がひとつあると安心。小分けにして携帯すれば、外出先のスキンケアやメイク直しにも使えます。ほんの少量でも驚くほど伸びてお肌にバリアを張ってくれるので、コスパも優秀。ヴァセリンは、乾燥肌を守る"保湿番長"かつ、"コスパ優等生"であると言えそうです。
ドラッグストアでは、「ヴァセリンピュアスキンジェリー」のほか、唇のひび割れや乾燥肌など、肌悩みに応じた「ヴァセリン」商品も多く販売されています。寒さ本番を迎える前に、「ヴァセリン」をチェックしてみていかがでしょうか。