やる気スイッチグループは9月27日、「タイピング・プログラミングに関する親子アンケート」の結果を発表した。同調査は8月12日~17日、全国の未就学児~高校3年生の生徒とその保護者721組を対象に、インターネットで実施した。
プログラミング経験の有無について尋ねたところ、全体の48.8%が「ある」と回答した。小学生はプログラミング経験者が6割(60.6%)で、中学生(44.5%)や高校生(29.2%)よりもその割合が高い。学年別で見ると、小学3年生が77.9%で最も多かった。未就学児でも20.3%がプログラミングを経験している。
プログラミング経験者のうち、65.3%は「ブロックを使ったビジュアルプログラミングの経験がある」と回答した。プログラミングをどこで経験したか聞くと、38.6%が「プログラミング教室に通っている・通ったことがある」、36.6%が「学校の授業でプログラミングをやっている・やったことがある」と答えている。
子どもにプログラミングへの気持ちを聞いたところ、「すでにやっていてプログラミングが好き」(26.4%)、「プログラミングをやってみたい」(29.5%)とポジティブな印象も多いが、「プログラミングのことをよく知らない」(34.5%)という回答もあった。
自分自身で興味のあることや特技の中で、プログラミングに活かせたことがあるか尋ねると、「創作系の遊び(レゴなどの組み立てブロック玩具、粘土など)」(30.5%)が最も多く、「計算や算数・数学」(26.8%)、「絵やイラスト、漫画を描くこと」(20.0%)が上位だった。
タイピング経験があるか聞くと、全体の58.9%が「ある」と答えた。タイピング経験者の割合が多いのは中学生(69.6%)で、高校生(63.1%)、小学生(59.4%)、未就学児(17.4%)と続いている。学年別で見ると、タイピング経験者の割合が最も高いのは小学4年生(87.7%)だった。
「学校の授業でプログラミングをやっている・やったことがある」と答えた子どもに、プログラミング教育はどのように行われているかを聞くと、69.8%は「1人1台タブレットPCを使って行っている」、26.4%は「1人1台PCを使って行っている」と回答した。
保護者に、子どもの将来において、プログラミング教育は必要だと思うか尋ねると、45.5%が「必要だと思う」、45.6%が「どちらかと言えば必要だと思う」と回答し、約9割の保護者はプログラミング教育の重要性を認識していることがわかった。
保護者に、学校のプログラミング教育でどのようなことを習うか知っているか聞くと、49.7%が「知らない」、19.3%が「子どもから聞いたことはあるがよくわからない」と答えた。およそ7割の保護者は、学校でのプログラミング教育で何をやっているか知らないことが明らかになった。
学校のプログラミング教育に対しての不安を聞くと、20.2%が「不安がある」、38.4%が「少しある」と答えており、合わせると約6割が不安を感じていることがわかった。理由は、「学校の授業だけで身につくのか」(62.9%)、「指導計画や指導方法がまだ確立していないのではないか」(48.2%)、「保護者である自分が分からないから不安(子どもに教えることができない)」(48.2%)だった。