洗顔を1日に何回していますか?
意外と正しい洗顔方法や回数を知らないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、正しい洗顔方法や洗顔の回数、男女による違いがあるかなどを解説します。
洗顔は1日何回するのが正解? 洗いすぎてない?
肌のベタつきや汚れ、ニキビなどが気になり、1日に何度も洗顔を行っていませんか?
一方で、肌の乾燥が気になるからと、洗顔を行わない人もいるかもしれません。
健康的で美しい肌を保つには、肌タイプに応じたスキンケアをすることが大切です。その中でも、汚れを落とすスキンケアである洗顔は重要。
ここでは1日に何回洗顔をすべきか解説していきます。また、洗顔の役割についても解説していますので、要チェックです。
男女に関係なく洗顔は1日2回が基本
洗顔の基本的な回数は、男女関係なく、1日2回が良いといわれています。洗顔は、顔についた汚れや皮脂などを落とすために必要です。
1回目の洗顔は朝
「外出をしたわけでもないのに、なぜ朝に洗顔をする必要があるの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。朝、鼻の周辺を触ると皮脂でベタついていたという経験はありませんか?
人間は、寝ている間にも汗をかき、皮脂を分泌しています。また、空気中にあるほこりや、枕などの寝具についている汚れが肌に付着してしまいます。そのため、寝ている間についた汚れを朝の洗顔で落とす必要があるのです。
2回目の洗顔は夜
夜の洗顔は、昼間の外出時に付着したほこりなどの汚れ、汗や皮脂などを落とし、肌を守るために重要です。
メイクや洗顔では落としきれない日焼け止めを使用している場合は、クレンジングを使いましょう。
クレンジングは、メイクなどの油性の汚れや頑固な毛穴詰まりを落とす役割があります。それに対して、洗顔は皮脂や汗、古い角質など水性の汚れを落とす役割があります。
夜の洗顔は、クレンジングでは落としきれなかった汚れをオフし、肌を清潔にするために必要なのです。
1日3回以上洗顔するのは良くない?
洗顔を1日に2回以上行うことは、肌にとって良くないといわれています。
汚れと同じような悪いイメージがある皮脂ですが、実は肌の潤いを保つために重要。そのため、皮脂が気になるからと1日に何度も洗顔を行ったり、洗浄力の強すぎる洗顔料を使ったりすると、必要以上に皮脂が洗い流されてしまい肌が乾燥しやすくなります。乾燥した肌は保湿しようと過剰に皮脂を分泌し、余計に肌がベタベタする状態になるという負のスパイラルに。
また、肌には皮脂の他に天然保湿因子(NMF)やセラミドなどの保湿因子があり、肌の潤いを保っています。この保湿因子は、肌を外部の刺激から守る機能がありますが、過剰に洗顔を行うことで肌に必要な分まで洗い流されて、バランスを崩してしまいます。
よって、洗顔は朝と夜の2回までにしておきましょう。
洗顔はお湯だけで良い? 洗顔料を使用した方が良い?
洗顔について多くの人が悩むのが、洗顔料を使うかどうか。
夜の洗顔は、日中に付着した汚れや余分な皮脂などを落とすために、洗顔料を使う人が多い印象。一方で、朝の洗顔については「お湯だけでも良いのかな」と悩んでしまう人が多いようです。
朝の洗顔に洗顔料を使用すべきかどうかは、肌質によって異なる、というのが答えです。脂性肌で、朝起きると皮脂やテカりが気になるという方は洗顔料を使用しましょう。一方で、朝起きると肌がカサついていたり、乾燥で肌がヒリヒリしたりする方は、お湯のみの洗顔でOK。
また、皮脂が気になる鼻などのTゾーンだけ洗顔料を使用するなど、自分の肌の状態を観察し、洗顔方法を変えてみるのもおすすめです。
肌タイプやその日の肌状態にあわせて、洗顔料を使用するかどうかを決めてくださいね。
正しい洗顔方法を解説
ここからは、洗顔料を使用した正しい洗顔方法をわかりやすくご紹介します。
洗顔の前に手を洗う
洗顔を行う前に、まずは石鹸で手を洗いましょう。手には目に見えない雑菌や汚れが付着しています。清潔な手で洗顔を行うために、まずは手を綺麗にしておくことが大切です。
顔をぬるま湯で濡らす
顔をぬるま湯で軽く洗います。ゴシゴシとこすらずに、顔全体を濡らしましょう。
洗顔料を十分に泡立てる
手を洗った後は、洗顔料に適量の水を加え泡立てます。このとき、洗顔ネットを使うと、短い時間で簡単に泡立てることができます。
しっかりと泡立てて、濃密な泡を作りましょう。目安は、手のひらにのせた泡が下に向けても落ちない程度です。
泡立てが苦手な人は、最初から泡で出てくるタイプの洗顔料もおすすめです。
こすらず泡を転がすように洗顔
手を下に向けても落ちないくらい濃密な泡を作ったら、実際に顔を洗いましょう。まずは、皮脂が気になる鼻などのTゾーンから順番に泡をつけていきます。
このとき、泡をつぶさずに、優しく肌につけることがポイント。こすると摩擦で肌に負担をかけてしまいます。指や手のひらが直接顔に触れないように、泡を転がすイメージで行いましょう。
ぬるま湯で洗い流す
最後に、ぬるま湯で洗い流したら洗顔は終了です。生え際やフェイスラインはのすすぎ残しに注意してくださいね。
洗顔するときの注意点
お湯の温度はぬるま湯で
顔を洗い流すときは、少し冷たいくらいの32~34度のぬるま湯で洗い流しましょう。「冬は熱めのお湯、夏は水で洗顔したい」と考える人が多いと思いますが、なぜぬるま湯が良いのでしょうか。
熱めのお湯は、肌の潤いを保つのに必要な分の皮脂まで落としてしまい、肌の乾燥を引き起こすことがあるといわれています。逆に水では、余分な皮脂を落とし切るのは難しいとも。
よって、毎日の洗顔は、肌の汚れを落としつつ、余分に皮脂を落としすぎないぬるま湯で行うのがベストなのです。
保湿も忘れずに
綺麗な肌を保つには、洗顔だけでなく保湿も非常に重要です。洗顔後の肌は乾燥しやすいので、すぐに化粧水で肌を保湿し、乳液などで水分の蒸発を防ぎましょう。
男性は男性向け洗顔料を使用した方が良いの?
洗顔料の選び方は、自分の肌の状態や目的にあわせて選びます。基本的に洗顔料は男女関係なく使用できますが、男性は男性向け洗顔料を使用するのはベストです。
男性と女性で、肌の特徴は異なります。男性は女性に比べて、年を重ねても皮脂分泌量が減りません。シワになりにくいというメリットがある一方で、毛穴に汚れが詰まりやすいというデメリットもあります。男性向けの洗顔料は、このような男性の肌に合った成分構成で作られているものが多いので、迷ったら男性向けのものを購入するのがおすすめです。
一方で、女性が男性向けの洗顔料を使用すると肌への負担が大きくなってしまうことも。 もちろん製品ごとに特徴が異なるので一概にはいえないのですが、男性向けの洗顔料の方が女性向けの洗顔料よりも洗浄力が高いことが多い、と頭の片隅に入れておきましょう。洗顔料選びで迷った際に、参考になるかもしれません。
洗顔料の選び方【肌質別】
ここでは、肌質別に洗顔料の選び方をご紹介します。
乾燥肌さんはアミノ酸系洗顔料がおすすめ
洗顔料を選ぶ基準は、使い方だけでなく、肌質によっても変える必要があります。乾燥肌が気になる人は、保湿成分が含まれているものを選びましょう。
アミノ酸系洗顔料は、マイルドな洗い上がりなので乾燥肌さんにはおすすめです。必要な保湿成分は肌に残しつつ、汚れを優しくオフしてくれます。
脂性肌さんは弱アルカリ性の石鹸や酵素洗顔料がおすすめ
皮脂が気になる脂性肌の人は、しっかりと皮脂を洗い流してくれる弱アルカリ性の洗顔料がおすすめです。また、皮脂が多いと角栓で毛穴が詰まりやすいので、角栓の構成要素であるたんぱく質と皮脂を分解してくれる酵素洗顔料を取り入れてみるのも良いでしょう。
1日2回の洗顔で清潔な肌を保とう
今回は、洗顔の正しい方法、回数、選び方をご紹介しました。
洗顔は基本的に1日2回行い、肌質やその日の肌の調子によって、ぬるま湯で洗顔するか洗顔料を使用するかを判断します。また、肌をこすらないようにすることもポイントです。
洗顔料を選ぶ際も、自分の肌質や生活スタイルにあわせたものを選びましょう。洗顔後は必ず化粧水で保湿し、乳液などで水分が蒸発しないようにふたをしてくださいね。