2022年になってから値上げラッシュが続いています。もうすでに値上げされているものもありますが、今後値上がりが決まっているものもたくさんあります。

生活に必要なものが値上がりするのは辛いところもありますが、早めに知っておくことで対策ができることもあるでしょう。今回は9月に値上がりする商品やサービスを紹介します。

  • 値上げの秋、9月から何が値上げする?

■2022年9月に値上がりする食品

新型コロナウイルス感染第7波が続いており、自宅で巣ごもりする人にとっても家計を直撃することになりそうです。

主な値上げ商品をみていきましょう。

<日清製粉ウェルナ>

一部製品を除いた家庭用冷凍食品が約9%の値上げとなります。

<雪印メグミルク>

家庭用マーガリンなど13品が約6~14%の値上げとなります。家庭用プロセスチーズ7品、家庭用ナチュラルチーズ1品が、約3~9%の値上げとなります。

また、家庭用プロセスチーズ22品と家庭用ナチュラルチーズ3品は容量が変更になります。

<マルハニチロ>

アサリ・ツナ・ホタテ・その他缶詰25品が約5~25%の値上げ、フィッシュソーセージ・ちくわ・その他練り製品44品が約5~20%の値上げとなります。

また、カップゼリー7品が約5~10%の値上げとなります。

<サントリー>

ワイン用ぶどう、包装資材、エネルギー、物流費等の価格上昇などの値上がりが続いていることから、カルロ ロッシ、フレシネ、タヴェルネッロ、レゾルム ド カンブラスなどの輸入ワインが値上げとなります。

<ネスレ日本>

コーヒー豆、コーンシロップ、植物油脂などの飲料製品の原材料や、部品素材などの コーヒーメーカーの原材料の価格の上昇が続いていることから、飲料製品とコーヒーメーカーの一部が値上がりします。

スティックミックス製品、コーヒークリーミング製品、専用カプセル製品が約9~27%、コーヒーメーカーが約17~35%の値上げとなります。

<UCC上島珈琲>

家庭用レギュラーコーヒー製品が約7~20%の値上げとなります。

<霧島酒造>

芋焼酎の主原料であるさつまいもの価格高騰や「サツマイモ基腐病」の拡大により、さつまいもの収穫量の減少が危惧されていることから、芋焼酎16銘柄が約2~11%の値上げとなります。ちなみに、主力商品の「黒霧島」は約8%の値上げとなります。

■2022年9月以降はタイヤも値上げが続く

石油化学系原材料や天然ゴムなどタイヤ原材料価格のさらなる高騰が進んでいることから、タイヤメーカーでもタイヤ価格の値上げの動きが相次いでいます。タイヤ交換を考えている人や今年の冬用タイヤの購入を考えている人は、8月中に済ませるなど計画をたてておきたいですね。

<ブリヂストン>

4月に続いて今年2度目の値上げとなります。国内市販用タイヤ(夏用・冬用)、チューブ、フラップが3~8%値上げとなります。

<住友ゴム工業>

国内市販用タイヤ(夏・冬用)、チューブ、フラップが2~8%値上げとなります。

■電気代に続いてガス代も

電力会社では、火力発電用の液化天然ガス(LNG)や石炭の高騰が続いており、2社が値上げします。

東京電力では、13カ月連続で値上げになり、標準的な家庭の1カ月当たりの料金は8月に比べて8円高くなり9,126円となります。中部電力では、8月に比べて364円高くなり9,111円となります。

またガス代も3社が値上げします。大阪ガスは125円高くなり6,726円、東邦ガスは138円高くなり7,361円、西部ガスは100円高くなり6,827円となります。

  • 2022年9月から値上げされるもの一覧

2021年の秋から、食品の値上げが始まりそろそろ1年になりますが、まだしばらくは値上げが続き今年の秋も「値上げの秋」となりそうです。9月とはいえ、まだまだ残暑が厳しいことや、新型コロナウイルス感染拡大で在宅が多くなる家庭にとって、食品や光熱費の値上げは厳しいものとなるでしょう。

家庭によって事情もあるかと思いますが、節約だけではなくパートの時間を増やす、副業を検討するなど「収入を増やす」ことも考えていく必要があるかもしれません。