BRITA Japanは7月21日、「小学生の水分補給と通学時の荷物の重さに関する意識調査」に関する調査結果を発表した。同調査は7月1日~9日、小学生の子どもを持つ保護者666人を対象に、インターネットで実施した。
通学時にタブレットやノートパソコンを持参しているか尋ねたところ、47.0%が「週2~3回以上持参」と回答した。保護者自身が小学生だった頃と比較すると、子どもの通学時の荷物が重いと感じるか聞くと、73.1%が「今の小学生の荷物の方が重い」と答えた。
小学生の荷物が重くなった原因について聞くと、最も多い回答は「教科書やドリル、辞書などの教材が増えた」で、2位は「水筒を持って行くようになった、または量が増えた」、3位は「タブレットを持って行くようになった」だった。
通学時、小学生の荷物の重さは平均4.0kgだった。専門家によると、筋量・骨量が発達しきっていない低学年は「4kg」を超えるとランドセル症候群のリスクが高まるという。これを踏まえ調査結果を分析したところ、低学年のランドセル症候群のリスクが高い子どもは4人に1人以上という結果になった。
夏時期の学校がある平日、子どもの水分補給方法はどうしているか聞くと、86.6%が「水筒/マイボトルを持参する」と答えた。「学校で水道水を飲む」は23.0%となっている。
水筒/マイボトル/ペットボトルを持参している小学生が最も飲んでいるのは「お茶」(72.1%)で、「水」(39.4%)、「スポーツドリンク」(24.1%)と続いた。
夏時期の学校がある平日、子どもの熱中症リスクを感じるか尋ねたところ、89.3%が「感じる」と答えた。
夏時期の学校がある平日、子どもの水分補給量は1日どのくらいであるか聞くと、1日平均「約0.87L」だった。保護者が期待する水分補給量は平均「1.05L」で、実際の補給量は約2割弱足りない結果になった。
水分補給が十分にでき、軽い水筒があれば子どもに利用させたいと思うか聞くと、94.6%が「はい」と答えた。
小児科医・鈴木悟氏によると、学童の一日あたりの水分必要量は、体重1kgあたり約60~80mL(体重24kgで約1.8L)とされており、この2分の1を飲料水として摂る必要があるという(学童で0.9~1.2 L/日)。しかし、これはあくまで基礎補給量であるため、運動量が増えてくる小学校高学年は、熱中症予防として基礎補給量に加え"運動量(発汗量)"に見合った水分量を摂取することが大事とのこと。