滋賀県守山市と佐川急便、日本航空、JR貨物の3社は、7月2日に守山市で開催されたトライアスロン大会において、CO2排出を約9割抑制する方法で参加選手の自転車を運ぶトライアルを行ったと発表した。長距離輸送に伴って発生するCO2排出量を抑制する取組みとして実施された。
この取組みでは、トライアスロン参加者が東京都江東区の佐川急便営業所に持ち込んだ自転車をJAL所有の自転車輸送専用コンテナに入れ、EVトラックで東京貨物ターミナル駅へ輸送。この間のCO2排出量を実質ゼロとした。専用コンテナは繰り返し利用可能で、梱包資材から発生する廃棄物を削減する効果があるという。
次に、CO2排出量の少ない鉄道コンテナ輸送で自転車を東京貨物ターミナル駅から京都貨物駅まで輸送。この間に発生するCO2については、Jクレジットを利用することでオフセットする。京都貨物駅で佐川急便が手配するトラックに自転車を積み替え、参加者が宿泊するホテルまで運んだ。復路は逆の手順で東京都江東区まで輸送を実施した。
これらの取組みにより、輸送中のCO2排出量はトラック輸送と比べて約91.4%削減される見込みだという。梱包資材の段ボールも、約23~28平方メートル削減できるとしている。