元サッカー日本代表でタレントの前園真聖が、8日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~11:15)に出演し、熊本県八代市・私立秀岳館高校のサッカー部の男性コーチが生徒に暴行した問題に言及した。

前園真聖

コメントを求められた前園は、「だいぶなくなってきたとは聞いていたんですけど、まだこういう学校が残っているのはすごく残念です」と落胆。「自分もそういう高校時代を経て、厳しい監督もいたし、手を上げられたこともあった」と告白しながら、「そのことによって自分がスポーツを向上できたかというと、たぶんできていない。厳しくして手を上げられたことによって、サッカーがうまくなったり他のスポーツがうまくなることは絶対にないと思う」と自身の高校時代とも重ね合わせた。

さらに、「選手たちには、『負ければまた監督に何かやられる』とか圧力もあり、そういう中でスポーツをやるというのは、一番スポーツを楽しめていないし向上もできない」とも指摘。「僕は他の高校でもあると思っています。個人的には」と推測し、「だから、こういう機会になくしていかないと」と真剣な表情で訴えた。

「人間的にどうやって育っていろんな分野に行くのか、そこの育成の方が僕は大事だと思う」と教育現場における部活動の本質に触れ、「プロに行けるのは、ほんの数名。勝つことだけがすべてではないし、それがうまくいかないからといって暴力で圧力をかけず、教育というものをちゃんと見直さないといけない。これを機会に全部洗い出すことが大事だと思います」と持論を展開した前園。「プロになったら反抗する選手は外せばいいんですけど、高校はそうじゃない。もちろん向き合うことはすごく難しいと思うんですけど、それを暴力にしたところで何も解決しない。そこをもう1回ちゃんと整理してほしい」と重ねて呼びかけていた。