サントリー食品インターナショナルが、3月4日にサントリー「BOSS」ブランドの新商品発表会を開催した。

1992年の発売開始以来、今年で30周年を迎える「BOSS」。"働く人々の相棒"として愛されている缶コーヒーをはじめ、今では多種多様な商品が発売されており、ビジネスパーソンの日常においてもさまざまなシーンに合わせて飲まれている人気ブランドだ。

  • 発表会の会場にはBOSSブランドのバラエティ豊かな新商品が並んでいた

■近年のBOSSの動向を探る

発表会では、サントリー食品インターナショナル 常務執行役員 SBFジャパン ブランド開発事業部長 柳井慎一郎氏が登壇して、2021年の成果と2022年の戦略概要、春の新商品を発表した。

BOSSブランド全体の販売実績として、2020年はコロナ禍の影響を大きく受けBOSSブランド誕生28年目にして初めて前年を割る結果になっていたという。だが、2021年は前年比103%で飲料市場の前年比101%を上回り、再成長の軌道に乗せることができたそう。

そのけん引役となったのは、「クラフトボス」シリーズ。昨年3月に中身とボトルデザインを"ボコボコボトル"に大きくリニューアルしたことから、前年比1割増となり、BOSSブランドの成長をリードしてきた。さらに、紅茶は「フルーツティー」が好評で前年比3割増、8月に発売された「抹茶ラテ」も12月までの4カ月間で約7,000万本の販売実績を記録。

「働く人のさまざまなシーンやニーズを意識してご提案したことが、このシリーズ過去最高の販売実績に結びついた」(柳井氏)。

  • 新商品発表会に登壇したサントリー食品インターナショナル(株)常務執行役員 SBFジャパン ブランド開発事業部長 柳井慎一郎氏

また、需要が拡大するイエナカ市場では、発売以来成長を続けている「カフェベース」も好調だったという。BOSSブランドの根幹にあたるショート缶(SOT缶)では、コロナ禍の影響を大きく受ける自販機での販売が、比重を大きく占めており苦戦した。

だが、ドリフターズ・ゴジラ・競馬とのコラボを実施・連動した新商品を発売するなど、ヘビーユーザーとのコミュニケーションを絶やさなかったことで、ショート缶でのBOSSブランドのシェアを伸ばすことができているという。

2022年、BOSSブランド30周年の活動は秋以降に本格化する予定。ただし、「コーヒー飲料の可能性を広げていく」という意味では春からの戦略とつながっているという。

柳井氏はBOSSブランドが歩んできた30年について、「哲学である『働く人の相棒になる』という本質は変えずに、時代によって変化していく働く人、働き方に対応した飲み物として、『どう相棒であるべきか?』を考え、提案し続けてきた30年。いつの時代も変化をしない本質を忘れずに、新しい変化をどんどん取り入れていくという意味で、『不易流行』という言葉が当てはまるかもしれない。それ故に、コーヒー飲料をあまり堅苦しく考えずに、その可能性を広げることに注力してきた」と語った。

■コーヒー飲料の可能性を広げ続ける! その仕掛けとは

そんなBOSSは、これからも「コーヒー飲料の可能性を広げ続ける」をテーマとしていくという。それを踏まえて、この春は3つのキーワードを掲げている。

1. 「コーヒーも音楽みたいに?」

  • 「クラフトボス×音楽」をテーマに4種の音楽ジャンルをイメージした20種類のデザインラベルが登場。QRコードを読み取ると音楽が聴ける

コロナ禍で大きく変わった働き方でテレワークが定着、伸長している裏で、コミュニケーション不足によるストレスを抱えている人も多い。

そこで、3月8日からリニューアル発売される「クラフトボス」コーヒーシリーズでは、「クラフトボス×音楽」をテーマに、4種の音楽ジャンル(ジャズ、ロック、チル、ポップ)をイメージした20種類のデザインラベルでリニューアル。ラベルのQRコードを読み取ると、働く気分を盛り上げるプレイリストで音楽が聴けるというキャンペーンをSpotifyとのコラボで行っていく。

2. 「"ラテ"の可能性を広げる」

  • コーヒーニューニュー!こと「クラフトボス ミルキープレッソ」は2022年春注目の新商品

4月12日に新商品「クラフトボス ミルキープレッソ」の2種類「ダブルホワイトラテ」と「ビターラテ」を発売。ミルクの満足感を高めるために、牛乳に加えて植物由来素材を"追い足し"するハイブリットな製法を採用しており、既存のペットボトルのラテをはるかに越えるミルクの豊かな味わいを実現している。

試飲させてもらったところ、まずキャップを開けた瞬間に、ミルクの香りがフワ~っと漂ってきて結構びっくり。ミルクの美味しさがしっかりと感じられて、なおかつマイルドでとても飲みやすい。また、飲む人に満足してもらえるちょうど良い容量ということで、300mlのペットボトルというあまり見かけないサイズになっているのも特徴的。

3. 「"ブラック"の可能性を広げる」

  • スッキリ飲みやすさが際立つ「クラフトボス 贅沢コールドブリュー ブラック」

3月8日に発売するのは「クラフトボス 贅沢コールドブリュー ブラック」。ブラックコーヒーというと、ひと昔前は「苦くて、濃くてしっかりした味わい」が求められたものの、近年はお茶やミネラルウォーターなど、コーヒー以外のカテゴリーを飲む層からブラックコーヒーへの流入があるそうで、より飲みやすさが求められている。

「クラフトボス 贅沢コールドブリュー ブラック」は、独自焙煎技術と低温抽出により、"香り高く、飲みやすい"という相反するテイストを実現。雑味の少ないクリアな美味しさとなっている。飲んでみると、思った以上にかなりスッキリしている。後からゆっくりコーヒーの香りがついてくる感じだ。600mlの容量なのでゴクゴク飲めそうなところも良い。

■今後も続く! "働く人々の相棒"の挑戦

また、「カフェベース」については、まだまだ新参者感があり、割って楽しむ商品であることを知らない人も多いという。

そこでこの春は「垂れない・注ぎやすい・片手でOK」な、「ねこねこキャップ」付き製品を発売することで、"割って飲む商品"という認識をしてもらおうという企画を実施。新商品として、3月8日に「贅沢フルーツオレ」、4月26日に「贅沢抹茶ラテ」を発売する。

  • 「カフェベース」「フルーツティー」など多様なニーズに応える商品が揃っているのは30周年を迎えたBOSSブランドならでは

さらに、秋からは、BOSSブランドの原点である"缶コーヒーのBOSS"としての30周年企画も検討していくという。2022年は"働く人の相棒"BOSSを飲む機会が、例年以上に多くなりそうだ。