俳優の滝藤賢一と女優の広瀬アリスがW主演を務める読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り~』(毎週木曜23:59~)が、4月14日にスタートすることが6日、明らかになった。
2018年7月期の連続ドラマとして放送され、19年12月にはスペシャルドラマも制作されたコメディミステリーが帰ってくる。些細な違和感やミスを察知し未然に殺人計画を防いでしまう“早すぎる探偵”こと千曲川光(滝藤)の活躍により、前作で父の遺産5兆円を相続した十川一華(広瀬)。今作では別の財閥の遺産2,000億円も相続することになり、その一族の人間からまたも命を狙われることに。
犯人が仕掛けたトリックと同じ方法で返り討ちにする“トリック返し”を得意とする千曲川。凶悪な刺客たちに向けて冴え渡る華麗なトリック返しや、社会人となった一華と先輩&財閥のイケメン令息との恋模様も見どころとなる。また、様々な資格や免許を習得している冷静沈着なスーパー家政婦・橋田政子役の水野美紀の続投も決定した。
出演者のコメントは以下の通り。
■滝藤賢一
――続編が決まった時の感想は?
シーズン1、スペシャルを評価していただけた喜び、また千曲川光を演じることができる喜びを噛み締めております。そして、広瀬アリスさん、水野美紀さん、シーズン1から変わらぬスタッフさんたちと、時間を共にできることが何よりもうれしいです! 『探偵が早すぎる』は私にとって宝物のような大事な作品ですので、丁寧にひとつひとつふざけまくりたいと思います。
――シーズン1の思い出は?
連日40度近い真夏の桐生で、みんなに喜んでもらおうと、有名なパン屋さんのラスクを差し入れしたのに、大ブーイングを浴びたことですかね(笑)。口パッサパサなるわ! って水野美紀さんにお叱りを受けました。あるシーンの直前に“ここは全裸でやりたい“と言ったら、プロデューサー陣に全力で止められたこともありました。一部始終を見ていた水野美紀さんに、大して良い体してないのに脱ぎたがるな! とお叱りを受けましたね。私が、あまりに勝手に色んなことをやり過ぎて、監督が水野美紀さんに「滝藤さんのやってることが面白いのか分からないんですよね」と相談していた。台本に一言もアクションと書かれてないのにアクションをしまくる水野美紀さん。コレ、アリスもあるので終わらないですね(笑)。次回、アリスで。
――千曲川をどう演じたいですか?
カッコ良く! この一言に限ります。シーズン1、スペシャルと全力でふざけ倒した(ちょけまくった)ので、シーズン2こそはカッコ良くいきたいっす! あとは、今回も変わらず大量の小道具を発注しております。もはや小道具と広瀬アリスさんのツッコミなしで千曲川を演じることは至難の業です。豪華なゲストの方々とのセッションを存分に楽しみたいです!
――久しぶりに広瀬さんに会っていかがですか?
野生味溢れたやんちゃな少女だったアリスが、久しぶりに会ったらとても素敵な女性になられて。なんだか感慨深く、ドキドキしました。この4年で色んなことを経験してきた広瀬アリスさんと、また1クール、作品を共にできることは心強く楽しみでなりません!
――シーズン2の台本を読んで感想は?
宇田さんワールドが炸裂ですね! シーズン1、スペシャルで私達が作り上げてきたアドリブやキャラクターが反映されていて、より一層パワーアップしておりました! もはやアドリブすら台本に書かれている感じです(笑)。宇田さんの台本をもとに全力でカッコ良くふざけたいと思います!
――見どころをお願いします!
『探偵が早すぎる』の強みは、特にメッセージがないことだと思っております。ただただ深夜に何も考えず観れるお気楽なドラマだと、自信を持って言えます。笑いアリ! 涙なし! 元気を皆様に届けたい! その一心でスタッフ、キャスト一団となって撮影に挑みたいと思っております。
■広瀬アリス
――続編が決まったときの感想は?
やっぱり私たち、求められてるんだなと思いました(笑)。続編を作れる作品は限られているので、お話をいただけただけでありがたいことですし、監督さんやスタッフさんもほぼ一緒なことがめちゃめちゃうれしかったです。
――改めて今までの撮影を振り返り、思うことはありますか?
自由にノビノビ過ごせる現場だったので、とにかく楽しい毎日でした。ギターの弾き語りや変な扮装も楽しかったですし、水野(美紀)さんが千曲川と一華にではなく、だんだん、滝藤(賢一)さんと私に対して言っているじゃないかと思うようなアドリブを言うのも面白かったです(笑)。ここまで振り切ったコメディをやるのは私にとって初めてでしたが、『探偵が早すぎる』は真剣にふざけて大笑いしていることが多いので、ストレスがまったくなくて。また、あの楽しい日々が過ごせるんだなと考えたら、撮影前からゾクゾクしています。
――『探偵が早すぎる』に出演したことで、どんな反響がありましたか?
私の出演している作品に興味のない兄が、『探偵が早すぎる』はハマッたんです。特に私が桐山蓮さん(シーズン1での登場)の前でずっとふざけているシーンが今でもときどき見返しているぐらい、大好きなシーンらしいです。自由に自分のすべてを解放したので、今まで見たことのない私が映っていたのかもしれません。解放し過ぎたので周りから心配もされましたが、あれから何年か経ち、私も立派な大人の年齢になりましたので、うまくギリギリを攻めて行けたらと考えています。滝藤さんや水野さんが私を転がすのが上手なので、作戦がうまく行くか分かりませんが(笑)。
――改めて一華という女性をどう捉え、シーズン2でどんな変化があると感じていますか?
シーズン1のときはまだ学生だった一華も、シーズン2で社会人になりました。千曲川さんや橋田さんといるときは今までと同じですが、それ以外のところではちょっと大人な一面も見せられるのかなと考えています。今回も、一華がときめく男性が現れるのですが、その人との恋愛っぽいシーンもあるということで、そこも見どころになってくれたらと思っています。
――最後に、見どころとメッセージを。
シーズン2も台本を読んでいるだけで千曲川さんや橋田さんと楽しそうに過ごしている姿が浮かんできて、テイストは変わっていないと感じました。原作者の方も“楽しく好きにやってください”とおっしゃってくれたそうですし、その期待に応えて、テレビ的にギリアウトぐらいを攻めていきたいです(笑)。木曜の23時59分からは、ぜひ『探偵は早すぎる』を見て大笑いして、いい夢を見ていただきたいです。
■水野美紀
――続編が決まったときの感想は?
大好きな作品なので、とてもうれしかったです。気心の知れたメンバーとのお仕事なので、とにかく楽しみでした。
――シーズン1やスペシャルの思い出は?
滝藤さんは個性的な自由人なので、思いも寄らないアイデアがどんどん出でくるんです。スケボーで横切りたい、山下清風の衣装や長渕剛風の衣装を着たい。あと、何の必要性もないのに全裸でやりたいと言い出して、プロデューサーと揉めてました(笑)。芝居に対してめちゃくちゃマジメな方です。“トリック返し”の説明は毎回ものすごいボリュームなんですが、台本を片手にずっと覚えていらっしゃいました。役者として信頼を置けるし、刺激を受けました。
――広瀬さんとの思い出は?
シーズン1の撮影は真夏で、あまりの暑さにアリスちゃんがバケツに氷水を貯めて足を突っ込んでいたことを覚えています(笑)。ちょうどシーズン1が始まった頃、私とアリスちゃんが似ていると言われるようになりましたね。実際、私から見ても妹みたいに感じることが多いですし、人に対して壁を作らない、明るい性格ですね。でも実はすごく気遣いの人ですし、役者として見ても、一つひとつのリアクションをビビッドにやってくれるところが面白くて。今回もアリスちゃんがどんなリアクションを返してくるのか、楽しみにしています。
――自身が演じる橋田というキャラクターの魅力と、今回演じようと考えていることを。
原作の橋田さんは冷静沈着で、無表情な家政婦さんというイメージなんです。ドラマ版はプラスアルファ、怒ったら怖いみたいな色味が足されて、より自由に遊べるキャラクターになっている気がします。引き続き、そこを楽しみつつ、やっぱり、千曲川や一華との関係性を大事にしたいです。セリフの掛け合いのグルーヴ感をパワーアップさせて、見ている人が楽しく、引き込まれるようなシーンを重ねて行きたいです。
――千曲川と一華、橋田の3人の関係性をどう思いますか? また、実際の水野さんたちに通じるところはありますか?
あの3人はベタベタしていないところがいいんです。軽口を叩き合いながら、締めるところは締める。メリハリが効いてるところが魅力的だと思います。根底でしっかり信頼関係が結ばれている点は私たちも一緒です。同じ空間にいて居心地がいい、たぶんこういうことを相性がいいというんだろうなと感じるところは、橋田さんたちに通じる部分だと思います。
――最後に視聴者へのメッセージを。
お話的には今回も遺産相続の話になるのですが(笑)、その分シーズン1やスペシャルを見てくださっている方は懐かしく、見やすい構成になっていると思います。もちろん、はじめて見る方もめちゃめちゃ楽しんでもらえる内容ですし、役者陣の暴れっぷり、演出の瑠東東一郎さんの暴れっぷりを楽しみにしてください。面白さは保証します。
■原作・井上真偽氏コメント
まさかこんなに早く続編が作られるとは思ってもいませんでした! これはひとえに、ドラマに熱い命を吹き込んで頂いたキャスト・スタッフの皆様のご努力、そして視聴者の方々のご声援のおかげです。誠にありがとうございます。自分ももはや一視聴者として、「早すぎる探偵」との再会を祝したい気分です。皆様にも楽しんで頂ければうれしいです!