チューリッヒ生命保険は3月2日より、有期型の死亡保険「定期保険プラチナ」を発売する。契約年齢を満50歳から80歳までに設定した死亡保険で、保険金額は100万円~3億円まで選択できるのが特徴。担当者は「お客様の幅広いニーズに合わせた商品設計が可能です」とアピールする。
■定期保険プラチナとは?
チューリッヒ生命の「定期保険プラチナ」は、主に3つの特徴がある。ひとつは、最長90歳までの長期保障を実現したこと。保険期間は10年更新、もしくは60歳・65歳・70歳・90歳満了から選択できる。そして保険金額は、最低100万円から設定できるようにした。
さらには、オプションとして特約を付加することで更なる安心を提供する。例えば「特定疾病保険料払込免除特約」を付加することにより、3大疾病(ガン、所定の心疾患、または所定の脳血管疾患)、または5大疾病(ガン、所定の心疾患、所定の脳血管疾患、所定の肝疾患、または所定の腎疾患)において所定の状態になったときに、以後の保険料の払込が不要となる。
商品を開発した背景について、チーフ・マーケティング・プロポジション・オフィサーの野口俊哉氏は「高齢化社会の進展にともなって、50代以上の世代は年々増加しています。この層のお客様が生命保険会社に求めるものは何かを考えました。ミドル以上の世代では、遺された家族の生活費用よりも、葬儀費用に対するニーズが高まるんです」と説明する。同社では「遺された家族の生活費用」に保険金額を充てるにはおよそ数百万円~数千万円が必要だが、一方で「葬儀費用」なら100万円~数百万円程度と試算する。定期保険プラチナは、そうした利用者のニーズを捉えた商品として開発された。
50代以上の死亡保障ニーズ。葬儀費用に対するニーズを捉えた
なお「定期保険プラチナ」の発売にともない、すでに提供中の「定期保険プレミアムDX」の加入年齢は、現在の「69歳まで」から「20歳から49歳まで」に変更となる。
そこで、気になる月払保険料について。保険金額を「100万円」、保険期間・保険料払込期間を「90歳満了」とし、男性が満50歳に加入した場合の月払保険料は1,307円、満60歳で加入なら2,229円、満70歳で加入なら4,053円。同じ「100万円」「90歳満了」の条件でも女性では、満60歳で加入した場合の月払保険料は1,306円、満70歳で加入なら2,295円となっている。
チューリッヒ生命は1996年より日本国内の生命保険事業を開始し、利用者は100万人を超えている。スタート時は日本支店だった会社形態だが、2021年4月には日本法人となっている。説明会に登壇した代表取締役社長の太田健自氏は、あらためて感謝の言葉を口にするとともに、新商品の展開についても期待を寄せた。