日本国内市場シェアNo.1を誇るピジョンの哺乳びんシリーズ「母乳実感」。長年にわたって育児に関わる多くの人に愛されてきた商品だが、2月14日、11年ぶりにリニューアルされる。

なぜ飲みやすい? 新・母乳実感の乳首の秘密

「母乳実感」は、なんらかの事情で赤ちゃんに直接授乳ができないときに哺乳びんを使用しても、また赤ちゃんがおっぱいでの授乳に戻れることを目指して研究・開発された哺乳びん。

"赤ちゃんがおっぱいを飲むときと同じような哺乳運動ができることを目指す"という発売当時からの考え方を継承し、今回のリニューアルでは特に乳首を大幅に改良している。

素材メーカーと共同開発した新素材「母乳実感乳首専用」のシリコーン素材を採用し、現行品よりもやわらかい乳首を実現。同社独自にママの乳首の硬度を測定するための機器を開発・調査し、そのやわらかさにより近い哺乳びんの乳首を作ったという。

「生まれたての赤ちゃんのように(哺乳に)慣れていない飲み方に寄り添えるようなやわらかさも求められるし、逆に歯が生える月齢の頃には歯で乳首が裂けてしまわないようなやわらかさも必要」(開発本部 設計開発部 赤ちゃんナレッジグループ 阿部晃子氏)。

  • 開発本部 設計開発部 赤ちゃんナレッジグループ 阿部晃子氏

やわらかさと耐久性を兼ね備えた素材づくりとともに、0カ月から15カ月以上まで月齢に合わせた6サイズの乳首を用意し、それぞれの硬度や吸い穴の形・大きさを変えることで、さらなる飲みやすさも追求している。

また、乳首をくわえる深さの目安を示す「ラッチオンライン」を新たに採用。赤ちゃんが乳首をどこまでくわえているかを調べた吸着研究の結果を参考にデザインした。

「お母さんたちにお話を聞いてみると、哺乳びんで初めて授乳するときにどこまでくわえさせていいかわからない、浅くくわえさせてしまって横から母乳やミルクがこぼれたことがあるというお声がありました。(ピジョンが実施した)調査でも、37%の方が哺乳びんをくわえさせる位置に関してお困りごとを持っていらっしゃいました」(ベビーケア事業本部 販売戦略部 マーケティンググループ 安部泰弘氏)

  • ベビーケア事業本部 販売戦略部 マーケティンググループ 安部泰弘氏

利用者の声を反映したデザインを徹底するとともに、あえてウェーブラインにすることで、赤ちゃんの飲み方の個性を尊重。使う人が「正確にくわえさせなくては」と思わないよう配慮した。

母乳実感 乳首
・サイズ:SS、S、M、L、LL、3L
・対象月齢:SS:0ヵ月から、S:1ヵ月頃から、M:3ヵ月頃から、L:6ヵ月頃から、LL:9ヵ月以上、3L:離乳完了期向け・15ヵ月以上
・価格:SS(1個入)…693円、S~3L(2個入)…1,320円

かわいく洗いやすく使いやすい! 多彩なデザイン展開も

さらに哺乳びんの"びん"も大きくリニューアル! より持ちやすい太さとカーブ、洗いやすい間口を追求したボトルに改良した。柄を全面にあしらったかわいらしいデザインも耐熱ガラス製で3種、プラスチック製で7種を展開。好みや気分に合わせた選択肢も広がっている。

母乳実感 耐熱ガラス製
・容量:80ml、160ml、240ml
・対象月齢:80ml:0ヵ月から、160ml:0ヵ月から、 240ml:3ヵ月頃から
・価格:80ml…2,200円、160ml…2,310~2,420円、240ml…2,420~2,530円

母乳実感 プラスチック製(PPSU製)
・容量:80ml、160ml、240ml
・対象月齢:80ml:0ヵ月から、160ml:0ヵ月から、 240ml:3ヵ月頃から
・価格:80ml…2,090円、160ml…2,200~2,475円、240ml…2,310~2,585円

「世界一の哺乳びんを目指して、思いを込めて送り出すのがこの度の『母乳実感』でございます。"赤ちゃん一人一人が生まれ持った輝きを育む"このブランドプロミスを具現化した製品です。すべての赤ちゃんがありのままに輝ける社会を目指して、私共はこの哺乳びんとともにさらに広く活動してまいります」(取締役常務執行役員 倉知康典氏)。

  • 取締役常務執行役員 倉知康典氏

長年の研究・開発の結果が詰まった新・母乳実感。ぜひ手に取ってみてはいかがだろうか。