就職活動中、説明会や面接などで何かとかかる費用。地方で学生生活を送っていた人は思いの外出費があったという人も多いのではないでしょうか。

そこで、マイナビニュース男女会員300人を対象にアンケート調査を実施。これまでに新卒で就職活動を行なった人の中から、東京や大阪以外の地方の大学に通っていた人に「就活中のお金事情」について聞きました。

  • 地方からの就活、トータルでいくらかかる?

    地方からの就活、トータルでいくらかかる?

■就職活動を行っているとき、総額でいくらかかりましたか?

平均値:13.5万円
中央値:10万円
最低額:0万円
最高額:80万円

■主にどのようなことにお金を使ったか、具体的にお答えください

5万円以下

・「交通費3万円、宿泊費2万」(男性/32歳/熊本県から東京や大阪などの大都市に就職)
・「スーツ、交通費で3万」(男性/39歳/岡山県から地元・出身地域に就職)
・「食費や交通費などで約1万円かかった」(男性/36歳/高知県から地元・出身地域に就職)
・「全額会社負担なので0円でした」(女性/21歳/徳島県から地元・出身地域に就職)

10万円前後

・「スーツや革靴などをそろえるのに4万円、食費や交通費に2万円かかった」(男性/26歳/千葉県から東京や大阪などの大都市に就職)
・「交通費に5万円くらいかかりました。他は、宿泊費などで8万くらいです」(女性/34歳/千葉県から東京や大阪などの大都市に就職)
・「交通費に7万、スーツに3万円程度」(女性/32歳/京都府から東京や大阪などの大都市に就職)
・「交通費、宿泊費で10万円くらい」(男性/31歳/山梨県から地元・出身地域に就職)

15万円以上

・「スーツ代10万、交通費5万」(男性/37歳/兵庫県から地元・出身地域に就職)
・「交通費20万円、宿泊費10万円」(男性/34歳/神奈川県から東京や大阪などの大都市に就職)
・「34万円。宿泊費が10万円。交通が10万円。他の経費が4万円で、残りは就職交際費というコネクション的接待のお金」(女性/27歳/岩手県から東京や大阪などの大都市に就職)
・「交通費20万、宿泊費15万、その他雑費45万」(女性/36歳/兵庫県から東京や大阪などの大都市に就職)

  • 就活で工夫していたことは?

■地方から就職活動をするときに、工夫していたことを教えてください

バスで移動する

・「新幹線でなく夜行バスを使う」(女性/37歳/京都府から東京や大阪などの大都市に就職)
・「高速バスを利用する」(男性/34歳/京都府から東京や大阪などの大都市に就職)
・「バスで移動できる場合は極力バスを利用していた」(女性/36歳/兵庫県から東京や大阪などの大都市に就職)

安い経路を選ぶ

・「安いきっぷを調べて交通費を浮かせた」(男性/29歳/群馬県から地元・出身地域に就職)
・「電車賃が最も安い路線や乗り換えを調べて交通費をできるだけ抑えた」(男性/31歳/埼玉県から東京や大阪などの大都市に就職)

親戚や友達の家に泊まる

・「友達の家に泊めてもらったりした」(女性/39歳/鹿児島県から東京や大阪などの大都市に就職)
・「宿泊費を浮かすため親戚の家に泊めてもらったりした」(女性/30歳/長野県から東京や大阪などの大都市に就職)

日程を詰めてセッティング

・「大阪に行くときに説明会を複数予約して、一気に参加するようにした」(男性/33歳/広島県から東京や大阪などの大都市に就職)
・「なるべく一度に試験が受けられるように工夫する」(男性/35歳/愛知県から地元・出身地域に就職)
・「なるべくまとまった日程でいろんな企業を見られるようにした」(女性/24歳/北海道から地元・出身地域に就職)

オンライン面接を利用

・「オンライン面接で移動時間を省略出来た」(男性/36歳/高知県から地元・出身地域に就職)
・「オンライン面接だった」(女性/21歳/徳島県から地元・出身地域に就職)
・「時間とお金を節約するために、出来るだけオンラインで済ますようにした」(男性/36歳/神奈川県から東京や大阪などの大都市に就職)

地方学生が就活でかかった費用の総額平均は13.5万円

地方から就活した学生の就活費用は13.5万円が平均値となりました。主な出費の内訳は、交通費・宿泊費・食費・スーツや革靴などの衣装代が多くあげられる結果に。中には会社が費用を全額負担してくれた人や、就職交際費というコネクション的接待のためにお金を費やした人も……。

コストを削減するために、交通手段をバスにしたり、日程を詰めてセッティング、オンライン面接を利用したりするするなどの工夫をしている人も多く見られました。

就活で意外と嵩む出費。コロナ禍によって状況は変化しますが、これから説明会や企業に出向く節約したい就活生は、先輩の工夫を取り入れてみては?

調査時期: 2021年11月09~10日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート