リスクモンスターは11月30日、第7回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」の結果を発表した。調査は9月30日~10月6日、大学1年生および2年生の男女600名を対象にインターネットで行われた。
「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」の結果、1位「地方公務員」(回答率7.7%)、2位「国家公務員」(同6.8%)と、前回調査に続き公務員がトップ2を占める結果に。公務員を選択した理由を聞くと、「安定している」が多数を占める中、「地方公務員」においては地元への愛着がうかがえる声が、「国家公務員」については収入面に魅力を感じる声が多くあがった。
続いて、3位「楽天」(同5.0%)、4位「グーグル(Google)」「任天堂」(各同4.8%)と続き、いずれも選択理由には「自身がサービスをよく利用するため」「サービス・製品が好きだから」といった声が。以下、6位「アップル(Apple)」(同4.3%)、7位「トヨタ自動車」(同4.0%)、8位「アマゾン(Amazon)」(同3.7%)と続き、トップ20には、「製造業」が9社、「インターネット附随サービス業」が3社、「娯楽業」「テレビ放送業」が各2社ずつランクインした。
また、前回のランキングと比較すると、「森永乳業」(前回45位→今回9位)や「資生堂」(同45位→12位)、「LINE」(同45位→20位)などで大幅にランクアップ。一方、「全日本空輸(ANA)」(同7位→31位)、「東海旅客鉄道(JR東海)」(同10位→31位)、「西日本旅客鉄道(JR西日本)」(同20位→35位)がトップ20圏外にランクダウンするなど、旅客減少の影響を受ける航空業界、鉄道業界が順位を下げた。
男女別にみると、男性は前回9位の「国家公務員」(同8.3%)が大きく順位を上げて第2回調査時以来の1位に。また、JR各社が人気を維持し、ゲーム開発会社の人気の高さもうかがえた。一方、女性は、上位に食料品関連業界が多くランクインした一方で、前回まで人気が根強かった航空各社が20位圏外となった。
文理別では、文系が望む就職先ランキング上位は、1位「地方公務員」(回答率10.1%)、2位「国家公務員」(同6.4%)、3位「楽天」(同5.7%)となり、前回までトップ10入りしていた鉄道各社はいずれもランキング20位圏外に。一方、理系では「国家公務員」(回答率7.5%)が初の1位に。また、民間企業でトップ20にランクインした24社のうち製造業が17社を占め、大学で学んでいる専門知識を活かして、開発や製造の現場で働きたいという志向がうかがえた。