ビースタイル ホールディングスの調査期間『しゅふJOB総研』は11月11日、「本当に望む雇用形態と短時間正社員」の調査結果を発表した。同調査は9月15日~22日、求人サイト『しゅふJOB』登録者767名を対象に、インターネットで実施した。
自身にとって、いま最も望ましい雇用形態について尋ねたところ、37.2%が「短時間正社員」と答えた。短期間正社員とは、フルタイム正社員と比較し、1週間の所定労働時間が短い正規型の社員のこと。次いで多かったのは「短時間非正規社員」(35.9%)で、「フルタイム正社員」という回答は7.4%に留まった。
短時間正社員として働いたことはあるか尋ねると、86.7%が「ない」と回答した。
条件さえ合えば、短時間正社員として働いてみたいと思うか尋ねたところ、52.9%が「働いてみたいが、実際にはなれないと思う」、29.7%が「働いてみたいし、実際になれると思う」と回答した。合わせると82.6%が、条件さえ合えば、短期間正社員として働きたいと考えていることがわかった。
短時間正社員を普及させる上で、妨げになっていると思うものを聞くと、最も多い回答は「事例少ない」(65.3%)だった。次いで「上司や同僚の理解」(53.8%)、「業務サポート体制の不整備」(36.6%)となっている。
短時間正社員の求人情報について課題と感じるものについて尋ねたところ、72.5%が「求人の数が少ない」と答えた。53.1%は「ハイキャリア層向けが多く能力要件が厳しい」と答えている。
家庭の制約などがなく、100%仕事のために時間を使うことができる場合、もっとも望ましいと思う働き方について聞くと、56.6%が「フルタイム正社員」と答えた。
「短時間正社員で働いてみたいし、実際になれると思う」と答えた人からは、「短時間に合った業務量と職場の雰囲気を改善して欲しい」(40代:正社員)、「正社員、パート、バイトと雇用形態を途中で自由に変更出来る様になって欲しい」(30代:正社員)、「高年齢層でもフルタイムのパートでは生活できない人もいます。そういう人も対象に考えてほしい」(50代:パート/アルバイト)などの声が挙がった。
「短時間正社員で働いてみたいが、実際にはなれないと思う」と回答した人からは、「正社員でなくても、パートや派遣でさえ短時間の求人は少ない。雇う側と働く側の需要のズレを感じる。」((50代:派遣社員)、「地元では一度も見たことがないので増えて欲しいです」(30代:派遣社員)というコメントが寄せられている。
「短時間正社員で働いてみたいとは思わない」と回答した人からのコメントは、「家庭内の協力が得られるのであれば、通常の正社員が一番望ましい」(40代:派遣社員)、「変化を嫌う職場環境では働き辛いのは変わらない」(40代:パート/アルバイト)、「子育て世代の主婦が就労するとなると、企業側に保育施設など完備し母親が安心して仕事に従事できる環境がない限り実現は難しい」(60代:派遣社員)などだった。