寒い夜に、キャンプに、大活躍の電気毛布。買おうか迷っている方は、「電気毛布って家で洗濯できるの?」「電気代がどれくらいかかるの?」などが気になるかもしれません。

そこで本記事では、電気毛布を選ぶときのポイントをまとめました。電気毛布の洗濯方法や電気代なども紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

  • 電気毛布を選ぶときのポイント4つ

    電気毛布の洗濯方法や電気などをまとめました

電気毛布の使い方や選ぶときのポイント

電気毛布は各メーカーからいろいろなタイプのものが販売されています。以下のポイントをもとに、どのタイプが自分に合うのか考えてみましょう。

1)電気毛布のタイプ

電気毛布には、以下のようなタイプがあります。

・掛け専用
・敷き専用
・掛け敷き両用
・ひざ掛けタイプ

電気毛布は掛けて使う場合は、手や足を毛布の外へ出して温度調節がしやすくなります。一方敷いて使う場合は、からだ全体が温まりやすくなります。

肩や足元だけに使いたいという方は、コンパクトなひざ掛けタイプがぴったり。自分がどの部分を温めたいのかなどを考えながら選ぶとよいでしょう。

2)電気毛布のリモコンのタイプ

電気毛布のリモコンにも種類があり、スライド式とボタン式に分かれます。スライド式は細かい温度調整が可能で、ボタン式はいくつかのレベルに合わせた温かさを選べるようになっています。ボタン式を選ぶ際は、温度のレベルの数が多いものにするとよいでしょう。

3)必要な機能が備わっているか

電気毛布の一般的な機能は、温めるほかに、ダニ退治、タイマーなどがあります。

電気毛布は暖かい状態が続くので、途中で暑いと感じてしまうこともあります。タイマー機能がついていれば、特に寒さを感じる寝入りばなだけ温めてから切ることができるので、途中で目覚めてしまうこともなく便利です。

4)電磁波が気になるならカットできるものを

電気毛布は電化製品である以上、微弱ながら電磁波を発しています。一般的な電気毛布の電磁波の大きさは磁界4~6μTと言われています。これは人体にとって危険とされる200μTから大きく下回るので、基本的に問題ないと考えてよいでしょう。

どうしても電磁波が気になるという方は、電磁波をカットできる機能のものを選びましょう。

  • 電気毛布を選ぶときのポイント4つ

    電気毛布を選ぶときのポイントをご紹介します

電気毛布の電気代・消費電力はどれくらい?

電気毛布を生活に取り入れた場合、電気代や消費電力はどれくらいかかるのでしょうか。細かい数字はメーカーや使用状況によっても異なりますが、大まかにご紹介しましょう。

基本的な消費電力

電気毛布の消費電力は、温度のレベルを「強(52度前後)、中(36度前後)、弱(20度前後)」とした場合、「強」では31Wh、「中」では18Wh、「弱」では3Wh程度とされています。

※Wh(ワットアワー): 1時間当たりの電力量

1日あたりの消費電力

例えば寝る前の40分間「強」で温め、その後「弱」にして8時間使用した場合、1日当たりの消費電力は約45Whになります。

1日あたりの電気代

上記の条件で使った場合、1kWhあたり27円で計算すると、1日あたりの電気料金はおよそ1.21円、1カ月あたりでは36.3円程度となります。 電気毛布の電気代は、毎日使ってもさほど高くないことが分かります。

他の暖房器具を使った場合の電気代

電気毛布以外の暖房器具を使ったときの電気代と比較してみましょう。

例えば布団乾燥機を使い、温風を出す機能を約45分間使ったとします。消費電力が600Wの布団乾燥機なら1回あたりの電気代は約12円。毎日1回、1カ月使ったとすると約360円となります。

ホットカーペット(1畳サイズ)で消費電力が250Wのものを8時間使用すると、1日当たりの電気代は約54円。1カ月では約1600円となります。

電気毛布の電気代は、ほかの暖房器具と比べてお得だということが分かるでしょう。

  • 電気毛布の消費電力はどれくらい?

    電気毛布の電気代はそれほど高くありません

電気毛布はキャンプにも活躍

電気毛布は室内だけでなく、キャンプでも活躍します。電気毛布をキャンプにおすすめできる理由は何でしょうか。

電気毛布はポータブル電源で使用できる

電気毛布は前述したように消費電力がそれほど大きくなく、ポータブル電源で使用できます。そのため、キャンプなど屋外で使う際もポータブル電源があれば十分に使用でき、ポータブル電源の電力を大幅に消費することもありません。

電気毛布は持ち運びしやすい

電気毛布は持ち運びしやすいのもポイントです。ホットカーペットのような厚みがないので軽くてたたみやすく、ひざ掛けサイズならさらにコンパクトになります。

電気毛布は車中泊でも便利

キャンプで車中泊をすることになったときも、電気毛布があると便利です。車のバッテリーから電源をとる場合も、やはり消費電力が小さいためバッテリーの消費を気にしなくて済みます。車のバッテリーから電源をとることを想定するなら、USBポート付きの電気毛布を選ぶのがおすすめです。

  • 電気毛布はキャンプにも活躍!

    電気毛布はキャンプでも活躍します

電気毛布は洗濯できる?

電気毛布を使用するにあたり、自宅で洗濯可能かどうかも重要なチェックポイントです。電気毛布には電気を通す電熱線が通してあるため、洗濯には細心の注意が必要になります。事前に確認しておきたいポイントをまとめました。

洗濯できるか表示を確認

電気毛布が洗濯できるかどうかは商品によって異なります。最近は家庭で洗濯できるタイプのものが増えているので、家庭で洗濯したいと考えている場合は事前に洗濯タグを確認しておきましょう。桶のマークに「×」がついていれば基本的に水洗いはできません。

電気毛布を洗濯機で洗うときの注意点

  • ドラム式洗濯機はNG
    電気毛布は洗濯機でも洗えますが、ドラム式洗濯機には使えません。ドラム式洗濯機は洗濯槽にたたきつけながら洗うため、電気毛布のリモコンが壊れてしまう恐れがあるからです。縦型の洗濯機で、「毛布コース」「大物洗いコース」「手洗いコース」で洗いましょう。

  • ネットに入れる
    電気毛布を洗濯機で洗うときは、手洗いと同様に中性洗剤を使い、他の洗濯ものとは分けて洗います。電気毛布のリモコンが洗濯機の中で動き回らないよう、洗濯ネットに入れましょう。

  • 脱水は短時間、できれば平面干しに
    脱水は30秒~1分の短い時間で十分です。他の洗濯ものと同じ時間脱水しないように注意しましょう。湿った電気毛布は重量が増えているので、平面に干すか、2本の竿に渡して干すのがおすすめです。

電気毛布を手洗いするときの注意点

電気毛布を洗濯機で洗濯するのは少し心配、という方は手洗いもできます。

たらいと中性洗剤を用意し、電気毛布をたらいに入るサイズに折りたたみます。中性洗剤をいれたら20回ほど押し洗いしましょう。次に水を取り換えて同じように押し洗いして洗剤をすすぎ落とします。洗剤が残らないように2~3回は水を取り換えるとよいでしょう。

終わったら浴槽などに掛けて水気を切ります。電熱線がいたんでしまうので、しぼるのはやめましょう。水気がとれたら平面干しか、2本の竿に渡して干します。

電気毛布はクリーニングに出せる?

忙しい方はクリーニングに出してみるのもよいでしょう。プロの手に任せればきれいに安全に洗濯してくれます。

しかし多くのクリーニング店ではドラム式洗濯機を採用しており、ドラム式洗濯機では電気毛布は洗濯できないため、電気毛布の取り扱いができるクリーニング店は限られるようです。電気毛布をクリーニングに出したいときは、事前にクリーニング店に問い合わせてください。

  • 電気毛布は洗濯できる?

    電気毛布を洗濯するときにはいくつかの注意点があります

電気毛布の捨て方は?

電気毛布の買い替えタイミングは一般的に3~5年といわれています。劣化した場合、家庭ゴミとして出すことができるのでしょうか。電気毛布の捨て方についてご紹介します。

基本的には粗大ゴミ

電気毛布は基本的に粗大ゴミとして出します。ただしゴミの分類は自治体によって異なるため、地域によっては指定のサイズ以内であれば小物金属として出せることもあります。事前に必ず各自治体に確認するようにしてください。

小型家電リサイクル法の対象

平成25年から小型家電リサイクル法が適用されるようになり、電気毛布は小型家電リサイクル法の対象となりました。ただし、回収するかどうかは自治体の判断に委ねられており、回収するとしても設置されたボックスで回収するのか、個別に回収するのかなど方法はさまざまです。また、手数料がかかる場合もあります。

ほかにも、家電量販店で引き取ってもらうこともできますが、これにも手数料がかかることがほとんどです。

  • 電気毛布の捨て方は?

    電気毛布は小型家電リサイクル法の対象です

電気毛布は電気代が安いところも魅力

電気毛布の特徴や使用のイメージはできましたか? 電気毛布を選ぶときのポイントについて紹介してきました。電気毛布は電気代もあまりかからないということがお分かりいただけたと思います。

ダニ退治やタイマー機能で快適に使うことができ、少ない消費電力で済むのでキャンプなど屋外で使うのにもぴったり。

洗濯方法や捨て方には注意点があるので、事前に確認するようにしましょう。