遠州鉄道は9月29日付で、鉄道事業の旅客運賃上限変更の認可申請を国土交通省中部運輸局に提出したと発表した。認可されれば2022年2月1日から改定運賃となり、初乗り運賃は現行の120円から140円に値上げとなる。

  • 遠州鉄道が鉄道事業の旅客運賃上限変更認可申請を提出したと発表

初乗り運賃(4kmまで)以外の普通旅客運賃に関して、現行の160~240円(4.1~8km)区間を一律10円加算する一方、現行の280円(8.1km~)以上の区間は変更しない。定期運賃についても、通勤定期は現行運賃から3.3%引上げ、通学定期も現行運賃から1.6%引上げとなる。これにより、通勤定期は最も短い3kmまでが現行の4,880円から5,760円、通学定期は3kmまでが現行の3,290円から3,880円に値上げされる。

同社の試算によれば、現行運賃のままだと2022~2024年度の3年間平均の鉄道部門収支は年間8,757万円の赤字となるが、運賃改定によって赤字額を3,069万円まで圧縮できるという。