農林水産省は9月29日、東京都中央卸売市場に出荷される野菜について、10月の生育状況および価格見通しを発表した。それによると、10月はじゃがいも、玉葱、白菜、レタス、ナスが高値で推移する見通しという。
じゃがいも、玉葱などが高値で推移
現在の生育状況については、根菜類の大根、人参は「生育が順調」。葉茎菜類の白菜は「長雨・曇天の影響で、生育が停滞傾向」、キャベツ、ネギは「生育が順調」、ほうれん草、レタスは「長雨・曇天等の影響で、生育が遅延傾向」。果菜類のキュウリ、なすは「生育が遅延傾向」、トマト、ピーマンは「生育が概ね順調ではあるが、一部の産地で、天候不順による着果不良がみられる」。土物類の馬鈴薯、玉葱は「玉肥大が進まず、小玉傾向」、里芋は「生育が順調」とのこと。
10月の生育、出荷および価格見通しについては、馬鈴薯と玉葱は、7月の高温・干ばつの影響で出荷数量が平年を下回る見込みのため、価格は「高値水準で推移」すると予想。白菜、レタス、なすについても、10月前半は出荷数量が平年を下回ると予想されることから、「高値水準で推移」するとみている。
一方、人参は例年と比べて生育が順調で、10月前半は「安値水準」、後半は「平年並みに戻る」との見通しで、同省は「にんじん(10月前半)がお買い得の見込みです!!」としている。
同調査は、野菜の主産県や卸売会社などから聞き取りを行い、その結果をまとめたもの。