アニスピホールディングスは9月16日、「ヤングケアラー問題の実態調査」の結果を発表した。調査は9月9日~10日、障がいを持つ(持っていた)家族の介護を行っている、15歳〜29歳の男女105名を対象にインターネットで行われた。
同調査では、障がいを持つ(持っていた)家族の介護を行っている人のうち、30歳未満をヤングケアラーと定義。
まず、「介護を行っていることで、自分のやりたいことが制限されてしまっていると感じますか?」と聞いたところ、82.9%が「感じる(非常に+少し)」と回答。具体的には、「勉強する余裕がない」が最も多く43.7%。次いで「やりたい仕事に就けない」「精神的に負担となっている」(ともに37.9%)、「友人や恋人と遊ぶ時間がない」(35.6%)と続いた。
続いて、介護する上で「衣」「食」「住」の中で最も課題として感じるものを聞いたところ、「住まいに関すること」(54.3%)が半数を超える結果に。具体的には、「障がいを持つ家族の介護を毎日することが精神的に負担となっている」(36.8%)、「親を介護施設や障がい者施設に入れたいが、受け入れてくれる施設がない」(35.1%)、「親を介護施設や障がい者施設に入れたいが、経済的に難しい」(29.8%)といった課題が上位に並んだ。
また、「高齢者施設や障がい者グループホームなどの入居系サービスに、あなたが抱えている介護問題の改善を期待しますか?」と質問すると、85.7%が「期待する(非常に+やや)」と回答。期待する理由として、「たくさんの経験をさせたい」「自分ではできないことが多い」といった声が寄せられた。