損害保険ジャパンは6月25日、「入院に関する家族の時間やお金への影響調査」の結果を発表した。調査は3月26日~29日、既婚者のうち、自身または配偶者が入院経験のある30~60代の既婚者1,032名、並びに入院経験のない30~40代の既婚者1,032名を対象にWebで行われた。

  • 配偶者が入院中の自身の就労状況/配偶者が入院したことで、減ってしまった自身の時間

    配偶者が入院中の自身の就労状況/配偶者が入院したことで、減ってしまった自身の時間

配偶者が入院中の自身の就労状況を聞いたところ、「入院期間中はずっと休んだ」(13.5%)、「休みを数日取った」(7.7%)、「半休、時短勤務を取った」(34.8%)と、56.0%の人が休みを取っていることが明らかに。

また、配偶者が入院したことで、テレビ視聴や趣味、睡眠時間など、「何らかの時間を喪失した」と74.6%の人が回答。さらに、時間を喪失したことによって起きた出来事を尋ねたところ、「所得の減少」(21.3%)、「不眠」(19.7%)、「食欲減退・体重減少」(17.3%)が上位に並んだ。

  • 入院時に加入していた医療保険での入院費の補てん状況

    入院時に加入していた医療保険での入院費の補てん状況

次に、自身もしくは配偶者に入院経験がある人を対象に、入院当時加入していた医療保険で補てんできたかと尋ねたところ、55.5%は「全て補てんできた」と回答。その一方で、30.6%が保険だけでまかないきれなかった費用があり、その平均不足額は13.7万円であることがわかった。

また、入院経験者に治療費以外にかかった費用を尋ねたところ、75%以上が「食費(病院食を除く)」(80.4%)、「家族の交通費」(82.2%)、「洋服代・パジャマ代・下着代」(75.5%)と回答した。

  • 自身もしくは配偶者が入院したら、あなたや家族の世話をしてくれそうな人はいらっしゃいますか?あなたご自身や配偶者以外の当てはまる方をお選びください。

    自身もしくは配偶者が入院したら、あなたや家族の世話をしてくれそうな人はいらっしゃいますか?あなたご自身や配偶者以外の当てはまる方をお選びください。

続いて、入院未経験者に対し、「あなたが入院中、配偶者の『家事』『育児』『介護』に関してどの程度不安に感じますか?」と尋ねたところ、「家事」について53.5%、「育児」について57.0%、「介護」について33.8%の人が不安を感じると回答。

また、入院中に世話をしてくれる人について聞くと、「両親」からのサポートを受けられると想定している入院未経験者は61.2%だったのに対し、実際に両親からサポートを受けられた入院経験者は40.1%に留まる結果に。さらに、実際に誰からもサポートを受けられなかった入院経験者の割合は、36.1%にのぼった。

最後に、入院経験者および未経験者に、今後、自身の入院または配偶者の入院時に利用したいサービスを尋ねたところ、「ペット預入れサービス」(45.5%)の利用意向が最も多く、次いで「介護代行サービス」(38.2%)、「入院生活サポート(病室での生活を支援するサービス)」(37.7%)、「家事代行サービス」(37.4%)、「育児代行サービス」(27.1%)と続いた。