しばらく続いてきたリモートワーク生活。こんな日々が当面は続くと思って環境を変えてみたら、やっぱり出社を再開すると上司から言われてアタフタしている……そんな会社員のみなさんも多いのでは。
漫画家・やじまけんじさん(@yajima_kenji)がツイッターに公開した短編漫画『リモートになったので念願のネコ様をお迎えしたのに出社しろと言われた人の話。』が多くの共感を呼び話題になっていました。
「来週から……出社ですか?」全社的にリモートに移行するという話を受けて、猫のみそちゃんを飼いはじめていた女性。しかし社長の“鶴の一声”で在宅ワークは終了となってしまいます。不安げにみそちゃんを見つめる女性でしたが……。
みそちゃんのため……辞表を提出するも、上司の小田原にはすべて見透かされていた様子。「猫か」「社長には上手く言っておいてやる……リモートでもいいぞ」「条件がある」不敵に笑う小田原の思惑は?
なんとその条件とは、「画面越しにみそちゃんを1度だけでも見せてもらう」というもの。猫が好きなあまり、袖についた猫の毛も見逃さなかったんですね。強面なのに実は猫大好きな小田原なのでした。
リプライには「みそちゃん、可愛すぎて思わず可愛い……ってつぶやいてしまいました」「猫ちゃんの魔力には人は逆らえませんよ……」とみそちゃんの可愛らしさに感服した声や、「部長さん、面会1回だけでいいって……謙虚ー!毎回見せろ位言えばいいのに」「部長さんグッジョブです」とギャップが可愛い小田原への称賛が寄せられていました。
作者さんに聞いてみた
―― こちらの漫画のアイデアを発想するに至ったきっかけを教えてください
やじまさん:コロナでリモート勤務になり家にいる人が増えて、犬や猫を飼う人が増えた、という記事を読んだことが理由として一つありました。あと、単純にコワモテでギャップのあるおじさんの出てくるドラマを見たのでそういうおじさんの出てくる漫画を描きたいと思っていました。
―― おっしゃる通りで、テレワークきっかけで動物を飼いはじめた人は多いと思います
やじまさん:生身の人間と接する機会が減って、その孤独感や寂しさを埋めたくなって、別の生き物と暮らしたくなってるのかな、と思います。ただ、テレワークになった、というのがもどらない変化であれば良いのですが、もし数年経ってコロナが落ち着いたときに出社がメインになったりする可能性があるのだとしたら、猫や犬にとっては環境が変わるのでストレスになると思うので、自分が今後大きくライフスタイルが変わらないかどうか考えるのが大事かと思います。
―― 漫画でもあるようなことが各所で起きていそうですよね……。今回のツイートも大きな反響を呼んでいました
やじまさん:みそちゃん可愛い! 部長可愛い! は狙っていた、描きたいポイントだったので「そうでしょ」と思いました(笑)『こういう会社(上司のもと)で働きたい』というコメントをしてくださったかたが相当数いらしたので、いつかそういう方々が上司になってそういう会社がたくさん出てくると、とても生きやすい社会になるだろうな、と思いました 。
小田原のように理解のある上司ばかりではありませんよね。もしリモートワークが終わってしまったら、今の生活をどうするのか。考えておく必要があるかもしれません。
尚、この短編はとある漫画コンテストに応募されたものだそう。短編の作者・やじまけんじさんは、フェリシモ猫部で『猫のおふくちゃん』を連載。単行本1巻が発売中です。
リモートになったので念願のネコ様をお迎えしたのに出社しろと言われた人の話。
— やじまけんじ@おふくちゃんLINEスタンプ発売 (@yajima_kenji) April 6, 2021
(1/2)#仕事探しはスタンバイ のマンガ賞に応募します、これでw pic.twitter.com/nqgGM9QSAY