年度末決算期の3月は最も新車が売れる時期と言われている。昨年は新型コロナウイルスの影響によって自動車メーカーは大打撃を受けたが、感染防止対策やワクチン接種などが開始されたことにより、新車販売もだいぶ落ち着きを取り戻してきた。

日本自動車販売協会連合会が発表したデータによると、2021年3月の新車販売台数(軽を除く)では、トップ10内で7車種を占めるトヨタが相変わらず強い。ダントツのトップはベーシック・コンパクトのほかに、SUVやスポーツタイプの派生モデルを持つ「ヤリス」ファミリーだ。

  • トヨタ「ヤリス」

    トヨタ「ヤリス」(撮影:原アキラ)

2位にはダイハツのOEM車で、すっかりロングセラーとなったコンパクトワゴン「ルーミー」、3位には大型プレミアムミニバンではライバル不在の「アルファード」と、トヨタの人気モデルがトップ3を形成。これ以外にも「ライズ」「ハリアー」といった人気のSUVも堅調。

トヨタ以外のメーカーでは、かつては王者「プリウス」から首位の座を奪ったこともある日産「ノート」が4位までランクアップ。一時はトップ10から脱落したホンダの「フリード」「フィット」も再び返り咲く結果となった。

順位 ブランド通称名 ブランド名 販売台数
1 トヨタ ヤリス 28,466
2 トヨタ ルーミー 16,504
3 トヨタ アルファード 13,986
4 日産 ノート 13,352
5 トヨタ カローラ 12,667
6 トヨタ ライズ 12,272
7 トヨタ ハリアー 10,428
8 トヨタ ヴォクシー 9,891
9 ホンダ フリード 9,764
10 ホンダ フィット 9,231

※軽自動車および海外ブランド車を除く ※上記の台数は車名別の合算値となり、一部教習車などを含む。 ※例:ブランド通称名 カローラはカローラシリーズ全車種と教習車を含む。