ネット社会の到来やコロナ禍等により、社会のいたるところで変革が進むニューノーマル時代。リモートワークやオンライン商談など働き方の多様化もそのひとつ。
そんな中、日々の働く時間に運動習慣を取り入れる「ワークティブ」を提案する産官連携のプロジェクトが発足。発表会から、もっとアクティブに働く可能性が見えてきた。
在宅勤務のパフォーマンスをスーツが変える
ワークティブとは、働く時間に運動習慣を取り入れることで、心身の健康はもちろん生産性の向上にもつながる働き方として、ニューバランス ジャパンが提唱しているもの。同社の営業企画部の前川貴宏氏がプロジェクトの趣旨をこう説明した。
「ワークスタイルが大きく変化する中、ニューノーマル時代に働く人々に向け、運動を取り入れた新しい働き方の提案と、仕事のシーンで使える、快適で動きやすいプロダクトの提案を行い、健康推進に寄与していきたいと考えています」。
プロジェクトの発足にあたって同社では、ワークティブの実証実験も行っている。2月22日~3月7日、20~40代の全国のビジネスパーソン62名を対象に、勤務前後に軽度の運動を取り入れる実験を実施。事前と事後で10段階評価のアンケート調査を行った。
結果、仕事のパフォーマンスで、在宅勤務者が1.6ポイント、出社勤務者で0.7ポイントのアップ、睡眠の質でも在宅勤務者が0.5ポイント、出社勤務者が1.5ポイントのアップになった。
ワークティブがブランドの売り上げを伸ばすための単なるお題目ではなく、実効性のある働き方であることが実証されたわけだ。
実験の参加者からも、「体を動かさないと、眠くなったり集中できなかったりしたが、意識的に朝昼晩と一日の節目に運動をはさむと、体も頭もモードがしっかり切り替わって生産性が上がったと感じた」(45~49歳男性)など、体験談が寄せられていた。
新しい働き方は「機能性」がキーワード
前川氏の言う「プロダクトの提案」が、ワークティブにふさわしい働く大人のデイリーウエア「THE CITY(ザ シティ)コレクション」になる。すでに発売されていて、ジャケット、トップス、ボトムスなどがある。
いずれもアクティブに働くことができる機能性を追求しているのが特徴だ。例えば、「CITY JACKET」(1万5,180円)は「伸縮性、撥水性に優れる独自素材で、動きやすくストレスを感じせない着心地」がウリになっている。
会場には、このウエアでコーディネートしたお笑いコンビのシソンヌの二人も登場。中でも、長谷川忍氏は出演しているテレビ番組でも愛用していると話し、使用感を次のようにコメントした。
「走って人を追いかける役をやらされた時は、このウエアだと走りやすかった。山の森の回では、上下このウエアにスニーカーもニューバランスでした」。
そのほか、プロジェクトの趣旨に賛同している渋谷区の区長である長谷部建氏のビデオメッセージも放映された。
「多様な働き方が生まれている昨今において、アクティブなワークスタイルを提案する本プロジェクトには非常に期待しております」。
確かに、自分もコロナ禍で取材に出かける機会が激減し、運動不足を懸念していた。リモートワークの浸透で、同じような危惧を抱いているビジネスパーソンも多いことだろう。タイムリーなプロジェクトだ。
ニューノーマルという言葉が登場したのは、2000年代初頭と言われるが、新型コロナウイルスの世界的流行で加速した感がある。それに伴って、新しい働き方にどう適応するかはビジネスパーソンの喫緊のテーマ。同プロジェクトが提案するワークティブは、適応策のひとつになるのではないだろうか。