アイランドはこのほど、「コロナ禍における2020年の家庭料理の振り返りおよび2021年の展望調査」の結果を発表した。同調査は1月14日~20日、20代~60代以上の男女694名を対象に、「レシピブログ・フーディーテーブル」サイト上で実施した。
2020年は、例年に比べて自宅で料理をする頻度は変わったか尋ねたところ、64%が「増えた」「少し増えた」と答えた。別の設問では、例年に比べて自身や家族の在宅時間は60%が増えたと回答していることから、コロナ禍の在宅時間の変化をきっかけに料理の機会が増えたと考えられる。
2020年を振り返ると、例年に比べて自宅で料理をする際に、どのような内容の料理が増えたか聞くと、「短時間で作れる料理」(51%)が最も多く「手作りのパンやスイーツ」(46%)、「いつもより手間や時間がかかる料理」(40%)が続いた。時短・簡単料理のニーズもある一方で、手間や時間がかかる料理を楽しまれている人も多いことがわかった。
例年に比べて2020年は食材などの買い物に行く際に、意識の変化はあったか尋ねたところ、65%が「あった」「まあまああった」と答えた。
具体的に購入で意識するようになったことについて聞くと、「少し多めに買うようになった」(51%)、「健康を意識した食材などを選ぶようになった」(49%)、「免疫力UPを意識した食材などを選ぶようになった」(46%)という回答が多かった。その他、「まとめ買いをして、無駄に外出しないで済むよう心掛けた」「行く回数を減らすように、なるべく家にある食材を駆使して献立を決めるようになった」などの回答も目立った。
2020年は、例年に比べて食費(内食、中食、外食含む)は増えたか尋ねたところ、55%が「増えた」「まあまあ増えた」と答えた。
現在、料理をする際に困っていることや、ストレスに感じていることはあるか聞くと、「献立のレパートリーに悩む」(62%)、「毎食作るのが大変」(54%)、「自身の料理の味に飽きてしまう」(33%)が上位だった。「週末のスーパーの混雑にストレスを感じる」「毎食作るとなると、後片付けが面倒」など、作ること以外での困りごとも目立った。
2021年、料理に関することで新しくトライしてみたいことはあるか尋ねると、「新しい料理ジャンルへの挑戦」(51%)が最も多く、「SNSでの料理発信」(41%)、「料理の知識を学ぶ」(39%)が続いた。