リクルートキャリアはこのほど、全国の20~60代の新型コロナウイルス禍でテレワークをするようになった就業者2,272名を対象に実施した仕事に関するアンケートの結果を発表した。

調査の結果、全体の59.6%がテレワーク前にはなかった仕事上のストレスを実感しており、そのうち67.7%はいまだにストレスが解消されていないと回答したという。

同社はこうしたストレスの原因の1つとして、テレワークによって仕事の進め方が変化したことを挙げている。従来は顔を合わせることで発生していたコミュニケーションや協働が、テレワークという働き方の導入によって分断されている可能性があるとしている。

  • テレワークによるストレスを解消できたか?資料:リクルートキャリア

さらに、テレワークによってストレスを感じた人を、仕事中に「雑談」がある回答群と「雑談」がない回答群に分けたところ、ストレスの解消具合に差異があることが明らかになった。

先述した通り、テレワークによるストレスを解消できていない割合は67.7%だったが、「雑談」がある人の場合はこの値が63.2%であるのに対し、「雑談」がない人は77.3%と、両者に14.1ptの差がある。テレワークによって感じるストレス状況は、仕事中の「雑談」がない人のほうがより深刻である様子がうかがえる。

  • テレワーク中の雑談について 資料:リクルートキャリア