アイデムは12月23日、「仕事探しに関する調査」の結果を発表した。調査は11月2日~12月6日、11月中に『イーアイデム』から求人に応募した男女330名(うち正社員28.5%、パート・アルバイト47.6%、派遣社員10.0%)を対象にインターネットで行われた。

  • 新型コロナウイルス感染症拡大前後で、仕事を選ぶ際の条件や待遇は変わりましたか?

    新型コロナウイルス感染症拡大前後で、仕事を選ぶ際の条件や待遇は変わりましたか?

はじめに、今回仕事探しをしている理由に「新型コロナウイルス感染症の影響」は関連しているかを聞いたところ、43.9%が「はい」と回答。また、新型コロナウイルス感染症拡大前後で、「仕事を選ぶ際の条件や待遇は変わりましたか?」と質問したところ、「何らかの条件を変更した」が39.7%、「条件・待遇は特に変えていない」が60.3%と、6割がコロナ禍において仕事探しの軸を変えないことがわかった。

変更した内容は、「以前より応募数を増やして活動している」(15.8%)、「希望する仕事内容・職種を変えた」(11.5%)、「勤務環境の条件を変えた」(10.9%)が上位に。また、自由意見を見ると、感染リスクの高い公共交通機関を利用した通勤を回避したい意向や、生活を安定させるために希望給与を上げるなどの意見が多かった。

  • 【社会人基礎力の自己評価】

    【社会人基礎力の自己評価】

次に、経済産業省が定義している「社会人基礎力」(職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力)について、自分の社会人基礎力をどう評価するか聞いたところ、「かなり自信がある」の割合が高かったのは、「規律性(社会のルールや人との約束を守る力)」(51.8%)や「傾聴力(相手の意見を丁寧に聴く力)」(33.6%)という結果に。

一方、「まったく自信がない」の割合が高かったのは、「ストレスコントロール力(ストレスの発生源に対応する力)」(6.7%)や「働きかけ力(他人に働きかけ巻き込む力)」(3.9%)となった。また、「あまり自信がない」割合が最も高かったのは「創造力(新しい価値を生み出す力)」で40.6%。「創造力」の「あまり自信がない」「まったく自信がない」の割合を合わせると、44.2%に達した。

また、社会人基礎力の自己評価について、「かなり自信がある」と「まあまあ自信がある」の合計を、年代別または希望雇用形態別に比較すると、全体の傾向として30代以下は他年代よりも自信がある割合が少なく、60代以上はその逆となっている。

希望雇用形態別では、「正社員」の自信がある割合が比較的高く、「働きかけ力」と「課題発見力」では、「正社員」と「パートまたはアルバイト」で差がみられたが、「実行力」と「規律力」では大きな差はみられなかった。