内向的とは一般的に、興味や関心が外へ向かうのではなく自分の内面に向かう性格のことを言います。

内向的であることをあまりよくないと考える人もいますが、内向的なことには弱みだけでなく強みもあります。今回の記事では内向的な性格の人の特徴や強みを紹介します。

内向的な性格の人の特徴

内向的というのは決して悪いことではありません。まずは、一般的に内向的とされる人の特徴を理解しておきましょう。

  • パソコンを操作している男性

    内向的な性格の人の特徴を理解しましょう

■社交性に欠ける

外向的な性格の人は知らない人や初めて会う人にも、積極的に関わることができます。しかし内向的な性格の人は、周囲の人と積極的に関わろうとしない場合が多く、社交性に欠ける面があります。

ただし、「話しかけたいけど話しかけられない」というのとは違います。「内向的な性格で社交性に欠ける」というのは、あくまでも他の人から見た評価です。内向的な人でも必要とされれば、普通にコミュニケーションがとれるでしょう。

■注目されることが苦手

内向的な性格の人は周囲から注目されることが苦手で、なるべく目立たないように過ごそうと考えている場合があります。

注目を浴びてしまうと、知らない人から話しかけられたり見られたりする可能性があります。それがわかっているため、注目されないよう振る舞いがちです。

■常に慎重

新しいことにすぐに飛びつくという人は少ない傾向にあります。どういうことなのかリスクを考えぬいたうえで、実行に移す慎重な人が多いでしょう。

加えて他の人から安心・安全だと言われても、自分にとって本当に安全で安心かどうかをしっかり確かめたいと考えるため、行動は常に慎重になりやすいでしょう。

■リアクションが控えめ

大げさな反応を示さず、リアクションは控えめな傾向があります。これは、大きなリアクションをして周囲の注目を集めたくないことが影響しているでしょう。驚く・怒る・笑うという反応も、外向的な性格の人よりも控えめになりがちです。

仕事における内向的な性格の人の特徴

仕事においても、内向的な性格の人には他とは違う得意なことや不得意なことがあります。ここからは仕事上の特徴を紹介していきます。

  • 微笑んでいる男性

    仕事面での内向的な性格について把握しましょう

■1人で黙々と作業を行える

内向的な性格の人は、他者との無駄話をすることなく、黙々と集中力を保って仕事をする傾向にあります。自問自答して物事を深く考えることができるため、物事をつきつめて何か一つを極めようとするプログラマーや研究職などの職種に適していると言えるかもしれません。

■オープンオフィスが苦手

オープンオフィスでは周囲との関わりが増えることがストレスとなり、苦手に感じてしまう可能性があります。オープンスペースでの雑談が気になって、集中できないこともあります。

内向的な性格の人が好むオフィスとは、プライベートな空間が確保できるオフィスでしょう。コミュニケーションはとりやすくありませんが、自分1人で仕事に没頭できる環境が内向的な人にはおすすめです。

内向的な性格を前向きにとらえるためのポイント

内向的な性格の人の中には、自分の性格に生きづらさを感じ、なんとか変えようと考えている人もいます。しかし、そもそも内向的な性格というのは短所だけではないでしょう。内向的な人は積極的ではないかもしれませんが、決して消極的なわけではありませんし、内向的であるがゆえの長所もたくさん持っています。

内向的な人が前向きになるにはどうすればよいのか、無理せず実践できる方法を紹介します。

  • 高層ビルのある都会

    内向的な性格を前向きな性格に変換する方法を実践しましょう

■自分の好きなことには自信を持つ

内向的な人の中には自分に自信が持てない人もいるかもしれませんが、自分の好きなことや得意なことに自信を持てるのは強みになります。内向的な性格で苦手なことがある半面、得意なことだってあるはずです。自信を持って意識を前向きに変えていきましょう。

■さまざまな角度から自分の考えを膨らませる

内向的な人は結果を出すまでに少し時間がかかりやすいです。しかし深く考えて自分の考えを膨らませたり、分析したりすることには長けているため、講義やプレゼンで成果を出せるでしょう。

■任されたことは徹底的にやる

集中力の高さを活かして、自分に任されたことは徹底的に責任感を持ってやり遂げてみましょう。任された仕事は気がすむまで徹底的に集中できる性格のため、より集中しやすい環境づくりに取り組みましょう。よい結果をもたらしてくれる可能性があります。

■興味のある分野を掘り下げる

自分が何に興味があるのかを知ってとことんその分野を掘り下げ、知識を得て強みとしましょう。内向的な人は、興味を持った分野にはとことん強い傾向があります。豊かな発想力と集中力で掘り下げることで多くの知識を得られ、アドバンテージとなるでしょう。

■慎重に物事を進める

慎重であることは、強みにもなります。内向的な人は突然の予定変更や即断即決を苦手としていますが、それは逆にリスクに対する慎重さがあるためだとも言えます。慎重であることは、リスク管理に強い長所であると考えましょう。

内向的な人は自分の性格を強みに変換していこう

内向的だからといってダメだということはありません。職業やオフィス形態によっては、内向的な性格の人にはあまり向かない傾向があります。しかしそれは外交的な性格でも同じです。自分の強みを見つけて、その強みを活かせるよう前向きに変換していきましょう。