人の好みは、誰かに迷惑をかけるのでなければ人それぞれのはず。とはいえ一方で、「男の子は男の子らしく」「女の子は女の子らしく」というある種の社会的な圧力によって、自分が好きなことを大きな声で言いづらい……なんてことも現実にはあったりします。

ある日、保育園に通う娘さんから「ピンクは女の子しかダメなんだよ」と言われたという劔樹人さん(@tsurugimikito)。その後とった行動が素敵すぎるとツイッターで話題になっていました。

ピンク色大好きな娘がついに「ピンクは女の子しかダメなんだよ」と言い出しました。巷に溢れるジェンダーバイアスに幼児はもろに影響を受ける。なので、「男の子がピンク好きでもいいんだよ」と伝えるため、私は保育園の送り迎えや家でしばらくピンクばかり着ることにしました。(@tsurugimikitoより引用)

  • ※タップで拡大

なんと劔さん、娘さんと接するタイミングではピンクばかりを着ることにしたんだそうです。まだまだ言葉では伝わりづらいかもしれない年頃の娘さんに、行動で示すお父さん。かっこよいです……。

劔さんにお話を聞いてみたところ、「うちはお風呂でバスボムから出てくるおもちゃをよく買ってあげるのですが、たまったそれを男の子と女の子に分ける、という遊びを娘がやっていて、星のカービィを女の子にしていたので、私がなんとなく『カービィは男の子じゃないの?』と聞いたところ、『違うよ! ピンクだから女の子だよ!』と言われたのが最初の気になった出来事でした。

それを妻に話し、改めて妻が娘に男の子がピンク着てもいいんだよ? と言っても、違うよ! と否定して聞き入れなかったので、これは何か行動で示そうか、ということにしました」と当時の状況を教えてくれました。ちなみにピンク色の丸いボディが可愛らしい人気キャラクター・星のカービィの性別は、編集部でも調べたところ諸説あるようなのですが現状は“不明”。親子の大切な会話のきっかけとなってよかったですね。

急にピンクばかり着るようになった劔さん。その後の娘さんの反応が気になりますが……。

「最初は『パパピンクなの?』と聞いてきたりもしましたが、以外とすんなり受け入れてその後何も言わないので、もしかしてもう必要ないのか? とすら思っております……」とのことでした。

「今回は結構議論されている話題だと思ったのに意外でした。一度新幹線の誘拐犯疑惑で大きな話題になったのに、また娘との組み合わせでこんなことになってしまったので、この先もう一度くらいあるかもしれないと覚悟しておこうと思います」(劔さん談)。

以前にもギャン泣きする娘さんと二人で新幹線に乗っていて誘拐犯の可能性を疑われてしまったことがあり、ツイッターでも議論を巻き起こした経験がある劔さん。「二度あることは三度ある」と言いますし、たしかにもう一度ぐらいなにかユニークな出来事が起きるかもしれませんね。リプライ欄は、ピンクが似合う男性の写真で溢れていました。