マイナビは9月24日、「2020年度(2021年卒)新卒採用・就職戦線総括」を発表した。2021年卒業予定の学生を対象とするもので、企業の採用活動と学生の就職活動、今後の展望などをまとめた。

WEB面接の導入、企業規模により差

  • 「2020年度(2021年卒)新卒採用・就職戦線総括」冊子版表紙イメージ

2020年6月時点の採用充足率(採用予定数に対して現在採用が確定している割合)について、インターンシップを実施した企業と実施しなかった企業を比較。その結果、「0割(採用が確定している人はいない)」の割合は、全体では前年比9.1ポイント増の36.6%と例年より厳しい状況になったが、インターンシップを実施しない企業に限ると同12.0ポイント増の55.4%まで増加した。

21年新卒採用において、全ての面接をWEB化した企業は8.1%にとどまったのに対し、全て対面で実施した企業は52.4%と半数超に。ただし、従業員規模1,000人以上の大手企業ではWEB化が進んでおり、5割以上の面接をWEB化した企業は62.0%に上った。

22年卒の採用予定を聞くと、「実施する予定」との回答は81.1%。採用予定数については、「減らす」が3.7%、「未定」が16.8%となったものの、「2021年卒並」が最も多く55.4%を占めた。

WEBで実施するインターンシップについては、「全ての就業体験は対面でなければ実施できないと思う」が37.7%、「一部、WEBで実施できるものもあるが、どちらかというと対面での実施が望ましいと思う」が53.7%と、オンラインよりも対面実施を希望する企業が多いことがわかった。